遁世雑記其ノ一 「バス日記1 積雪バス運行戦線異常あり(前篇)」

昔の人が残した言葉と云うのは現代においても通用するものであって、
「腹が減っては戦が出来ぬ」とか「雪が降っては就活出来ぬ」とか、
的を射ているものが多くあって、
ところで一部の諸兄は知ってくれている通り、俺は雪が1㎝積もっただけでバスが1時間来ないことでお馴染みの田舎に住んでいるんだけども、
そんな田舎に住んでたらさぞ就活も大変でしょう奥様、なんて話であって、
そら滅多に雪が降らない街に雪が降れば大人から子供から暮らしを見守るライオンまで皆が雪遊びに熱中するわけで、
就活なんてやってられないので、就活体験記は一旦お休みして、
今日はなんと雪が1cm積もっただけでバスが1時間来なかった話でもしようと思う(※前フリ大失敗)


その日は俺がゼミの先生のTA(Teaching Assistant)を担当している授業があったため、1限に間に合わせるべく起床し、しかし寒すぎて凍死するのでコタツに潜ったまま着替えるという神業を披露し、さぁ今日も張り切っていきましょかとカーテンを開いたところ、





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(゚Д゚) <雪が



雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう、サイレンナイ、ホーリーナイ、なんて云ってるけども、
まさか本当に雪に変わるとは思わんだろう達郎兄やん、てなわけであって、
小学生の時分ならばキャッキャ云いながら外に飛び出していくものの、
大学生にもなって雪ごときでキャッキャ云ってたら問題であって、
そんなわけで俺もキャッくらいに抑えて外に飛び出していったのであった。

そして歩くこと数十分、さっきの若気の至りはどこへやら、
何だか色々と思うところあって鬱状態になってしまい、
と云うのもこの時期、俺は人生でトップ3に入るほど精神的に危うい状況にあったので、
あぁ、このまま横断歩道に突っ込めば楽になるだろうなぁとか、
あそこの誰も踏んでない雪にシロップかけて食うと美味いだろうなぁとか
まぁ色んな感情が回る回るよ時代は回るってな感じで、徒歩20分かけて何とかバス停に着いたんだけども、
待てど暮らせど一向にバスが来ない。

普段なら5分もあれば何処かしらから来るバスもこの雪景色の中全く姿を現さず、
バス停に人(主にサラリーマン)が集まってくる一方、最初は6人だったのが増えに増え、
全盛期ではなんと30人近くにまで増大し、
寒がりの中ひしめき合ってるリーマンが「寒いねぇ」「まだかねぇ」と云いあうさまはまるで小規模な労働争議なんだけども、
一向にバスは来ず、バス停に到達してから30分の時間が経過した。

この間、はっ、雪が降ったくらいでてめぇらガタガタ騒ぎやがって、
俺は雪ごときで感情を揺さぶられるようなヤワじゃないぜベイベー、みたいな感じでイキってる高校生が盛大にこけてたり
はい皆さん、ゆ、雪が降って盛り上がってるところ申し訳ないんですけどもぉ、
わ、わたくしこれから試験がありますのでぇ、どどどどいていただけますかぁ、デュフフ、クゴポォ、みたいながり勉高校生が盛大にこけてたり
色んなこけ方傑作選みたいな本が出来るんじゃないかってくらい色んな人がこけており、
はは、こけてらぁ、注意不足やなぁ、たるんどるんちゃうか、
いやでも待てよ、そう云えば俺は今人生にこけていると鬱が再発しつつ、
太宰治のように恥の多い生涯を送ってきましたと懺悔しているところで、
前に立ってるオバハンが遠くを見ながら「あっ、バス来たんちゃう!」の一声。


以前にも今回と同じようにバスがなかなか来なかった日があり、
イライラしつつベンチに腰かけて待っていたんだけども、
その時もオバハン2人組が「あっ、あれバス来たんちゃうかな」と遠くのヘッドライトを見ながら云ったので、
やっときたんかいな、よっこいしょ、と立ち上がってみたらほっかほっか亭のバイク便だったことがあるので、
そんなオバハンの云うことは聞かん、この目で見るまでは何も信じん、
目で見るまでは自分が乗りたいバスなど分からないものだ! とジョブズな気持ちになりながら待ってると、









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( ´∀`)・ω・)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚ー゚) < バスだ!!


いやぁ、バスだよバス、やっときたね、長かったねぇ、40分も待ったねぇ、
でも忠犬ハチ公はこれの13万1400倍も待ってたんだねぇ、えらいねぇ、
なんてお互い無言なんだけどもいやぁ良かった良かったと以心伝心しつつ、
さすがにこれだけ待たせたんだから、
「お待たせしてしまい申し訳ございません」の一言くらいあるよねぇ、
なんて期待を抱いてるとバスが到着するやいなや運転手が、






「え~、申し訳ありませんが満員なので次のバスに乗ってください」(ピュー












拝啓 ゼミの先生

 私はまだ駅にすら到着出来そうにありません










(後編に続く)

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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす、シネフィルでもマニアでもない田舎在住の一介の映画好き。たまにライターなど。ヒモになりたい。

好きな監督は
ジャン=ピエール・メルヴィル
クロード・シャブロル
エドワード・ヤン
アレックス・デ・ラ・イグレシア
岡本喜八
など。

最近は専らゼロ年代以降ヨーロッパの喜劇映画や80年代未ソフト化作品の大海をさすらっています。

Twitter
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