遁世雑記其ノ十七 「耳鼻科通院記2 さよならヤブ医者、こんにちは大型病院」

(前回のあらすじ)

耳が劇的に痛くなったので病院に行こうと駅前に出たところ、いかにも芸大生といった感じのカップルが俺の前を歩いており、彼氏の方が「お前それだと横から入って後々出られへんようになるタイプのやつやないか!!」とつっこんでいたので、こいつらは一体何の話をしてるんだと考え込んでいたら季節はもう秋になっていた。


 * * *

(※後半ちょっとだけ痛い描写があるので苦手な人は気を付けてください)



というわけで、幸いにも家の近くにある大型病院に出向いてきました。
月曜というだけあって、ロビーから既に人、人、人。
もうビッグサイトかってくらいに人がいて、思わず雲ができてないか見上げたりしましたが、そこまでではなかったので一安心です。

さて、受付や手続きで非常にてんぱりましたが、何とかこなして耳鼻科のフロアへこぎつけました。
診察室が3つあり、診察が回ってくるとそれぞれの医師が館内マイクで呼び出すシステム。
俺の担当になったのは何と、目算20代の美人女医。

人生22年……初めて美人の女医というものに出会いました。
「一回は綺麗な女医に診てもらいたいよなぁ」と云ってたKくん、体調いかがですか。
「もう彼女とかいらねぇから女医のセフレが欲しい」と呟いてたSさん、セフレは見つかりましたか。
「病院物の最高峰は女医が裏で女王様になるやつだろ」と語っていたIくん、パンツを反対に穿く癖は治りましたか。
「西川みたいな高慢な女をヒィヒィ云わせたとき、俺は人生の役割を終える」と豪語したYちゃん、非営利団体はTPOじゃなくてNPOです、早く気付いて。

そんなそれぞれの思いを抱えて、俺は今、美人女医の診察を受けるっ……!







ちょっと知り合いの変態率やばいことになってますが置いておきまして。

正直なところ、若い先生で大丈夫かと思った感は否めませんが、なかなかしっかりしてる人でした。
色々と診察をして、思ったより酷かったらしく、聴力検査の結果も右耳が圧倒的に下がっていたため、採血検査と点滴をすることに。
そこまでガッツリした診察だと思っていなかったので戸惑いこそ覚えたものの、それで解放されるならと妥協して中央処置室へ。
ベッドに寝転んで、クソみたいに太い針をぶっ刺して、拘束されること30分。
看護師さんたちの働きを観察していて思ったのは朝倉が実在したらいかに迷惑かってことでした。






点滴を終え、窓口にて書類を渡して再び待合。
待ち時間が長く、30分ほど待ってようやく呼ばれました。
検査をやって、そのデータを見ながら医師が渋い顔をしてる状況はドラマ等ではよくあるシーンですが、実際にはなかなか無い体験なので恐ろしく緊張。

ど、どうしよう……

胃がんを宣告されたらどうしよう……


「なるほど、そうですね……今聴こえづらいですか?」
「かなり聴こえづらいですね」
「(図を見せる)ここが外耳道と云って、この先に鼓膜があるんですね」
「はい」
「で、今その奥の中耳の部分に膿が溜まって、腫れが酷くなっている状態なんです」







中耳炎の膿が溜まっている






そんな溜まってほしくないものランキング第1位のものに溜まられても……
(2位コンビニ前のヤンキー、3位三角コーナーのゴミ、4位バーのツケ、5位文庫の上の埃)




「で、外耳炎も併発してるんですね。これは大したことはないんですけど、一番問題なのが膿が三半規管などの内耳にまで及ぶこと。発症率は高くないですが、神経障害を起こして難聴の症状も出ますし、治療を施しても完治に到らないケースが多いです」
「今治療で治しておけば内耳炎になる可能性は低いですかね?」
「そうですね、早い段階で膿を失くしておかないと」
「……前の病院では、中耳炎や外耳炎は無いって云われたんですけどね(苦笑)」
「えっ、そうなんですか? ……うん、最初の治療のあとで膿が出てきたんだと思いますよ」




まぁそりゃ、外耳炎を見つけられない耳鼻科医なんて勃起不全になった加藤鷹みたいなもんですから、さすがにそこは信用しておきましょう。
何せ、症状がはっきりしていて良かったです。レントゲン撮らないと分からないみたいなことになったら不安で仕方ないし。
で、治すには一体どんな薬を飲めばいいんですかね?



「治療なんですけど、鼓膜に小さな穴を開けてそこから膿を体内に押し流すやり方が一般的です。痛いですけど短期で治すにはこの方法が主流です」










鼓膜に穴を開ける






「……それって日常生活に支障は出ますか?」
「そうですね、痛みと多少の出血」






多 少 の 出 血






「おはよー」
「おはよう。あれ、うーちゃん、
耳血出てるで」





いやだ……!
そんな「閉ざされた森」でのジョヴァンニ・リビシみたいな死に方はいやだ……!(つたわれ~)


と、泣き言を云ってみたものの、早期に直して内耳に影響を及ぶのを防ぐためにはそれしか無い模様。
ウダウダしてても仕方ないので、「じゃぁとりあえずそれにします」初めての店で店長のオススメを頼んだ客みたいな感じで即決。
切開自体も大々的なものでなく、今この場で出来るものらしいので、器具を準備するので再びフロアで待たされました。
鼓膜に穴を開けるという響きが実感湧かず、徐々に心配がこみ上げてきましたが、
まぁ今は医療も進歩してるし、麻酔もするだろうしそんな痛くないでしょ! 余裕余裕(^-^)



次回、耳鼻科通院記3

あまりの痛さにアヘ顔晒して先生にガチ心配される
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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。奇怪、不穏、不条理といったテーマの映画に惹かれますがフランスのラブコメも好きです。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。たまにライターなど。将来の目標はヒモ。

*好きな監督*
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