ムーディーな浄土と『夜行列車』 77点

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夜行列車(イェジー・カヴァレロヴィチ/1959ポーランド)

夜行列車を舞台にした一夜の群像劇……ということだが話の中心は偶然同室となった男と女のメロドラマに偏り切らない物憂げなやり取り。なのでグランドホテル形式を期待した俺はちょっと眠くなったのだが、中盤以降は元カノを追いかけてきた男が走る列車の窓の外からヌッと現れたり、紛れ込んだ殺人犯を追いかける動的な場面もあって意外と楽しめる。コメディ・リリーフ的ポジションとして不眠症の野次馬親父がいたが、そういや同じくポーランドの『鉄路の男』でも荘厳な雰囲気の中に一人そんなジジイがいたなあ。あとこれを言うと怒られそうだが、殺人犯をリンチした男たちの我に返った顔を映していくショットはハーシェル・ルイスの『2000人の狂人』に影響を与えてそう。ともあれ、人生ベスト1に選んでいる人を2人知っているのだが、それも頷ける作品ではあった。






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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。将来の目標はヒモ。

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