『刑務所の中』の浄土 78点

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刑務所の中(崔洋一/2002日)

いい年した中年俳優たちが年末年始のおせち料理が待ち遠しい、あいつの乳首小さいから見てみろよ、大杉漣のちんこの先にティッシュが付いてるぜみたいな話をダラダラやってるだけの映画なんだが、実家の安心感みたいな魔力を内包し、山崎努の達観した語りに神々しさすら覚える傑作。その達観ぶりとは裏腹に、あの年齢で醤油かけご飯の美味さに気付いたり、シャバに出たら封筒貼りの内職で食っていこうとしている妙に世間知らずなところも愛らしい。特に好きなのは免業日の昼寝シーンと、独房に入った山崎が至福の表情で茶をすするシーン。オープニングのシューベルト『子供の情景』、ラストのドヴォルザーク『わが母の教え給いし歌』の切なさもたまらん。あと特典映像で、松重と香川曰く「村松さんは『ここは1カットだろう。ほら、俺も映画が分かってきたぞ。ここも1カットだ、ここも1カット』と言っていたが彼は単に早く終わりたいだけ」、崔洋一曰く「松重がオーディションにロン毛で現れて『どうせ受からないだろうから生の崔監督を見に来た』ってふざけた野郎だ」と役者たちが色々暴露されてるのも最高だった。毎年寒くなってきたら必ず見てます。








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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。将来の目標はヒモ。

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