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遁世『世にも憂鬱なハムレットたち』 80点

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世にも憂鬱なハムレットたち(ケネス・ブラナー/1995英)

ケネス・ブラナーは15歳の頃に『ハムレット』を見て人生が変わったという。それが主人公にも投影されており、彼がデブ、ド近眼、マザコン、偏屈、アル中などの憂鬱な三文役者を寄せ集め、『ハムレット』上映のための稽古を始める。とは言ってもトリュフォーの『アメリカの夜』みたいに大仰でゴージャスなものでなく、あくまで私的で繊細な人生の悩みが演劇を通じて少しずつ改善されていく過程が楽しく、シェイクスピアに縁遠い俺のような人間でも問題なく楽しめた。個人的にはブラナー自身が出演していたらなお良かったのだが、見ず知らずの俳優で固まっているからこその説得力なのかもしれない。練習に使われる廃墟みたいな舞台セットも好き。いずれにしても舞台裏物の傑作で、偏愛映画の一本。






(未DVD化)
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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。将来の目標はヒモ。

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