鬱屈したシネフィルの憂鬱『殺人者はライフルを持っている!』 81点

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殺人者はライフルを持っている!(ピーター・ボグダノヴィッチ/1968米)

久々に打ち震える映画体験。引退を決意した老俳優と射殺魔の人生が徐々に交わっていく話で、射殺魔のバックボーンは一切語られないのに対し、ボリス・カーロフの方は徹底的に現実への諦観を描き、映画と現実がリンクした瞬間にその恐怖が極北に達し決着を見るという演出が凄すぎる。1年後に逝去する彼の人生込みで泣ける。あの年代の人々の恐怖の対象が大きく変わった瞬間を示唆する老俳優と射殺魔の対称的なラストの一言がヤバい。また、まさしくシネフィルが撮ったデビュー作と言わんばかりの台詞とショットの連発で、撃たれた作業員が落下する影だけを映したり、射殺魔がドライブ・イン・シアターでスクリーンのど真ん中から映写技師を撃ち殺すという鬱屈した演出がいかにも!って感じなんだが、そこが良い。全然厭味じゃない。







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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。将来の目標はヒモ。

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