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遁世雑記其ノ二十一 「ゼミ選択葛藤記(後編)」

(前回のあらすじ)








シュッ











シュッ











シュッ









……あっ、ごめん








ダーツの練習してた







 * * *





ドイツの総統も、大日本帝国陸軍大将も、技術科の先生も、インチキおじさんも、目の上ブルーなおばさんも、どこの誰とも分からぬクソババアも、皆が皆口を揃えて云うのが「人生思い通りにいかないねぇ」てなことであって、
そら人生うまい具合にぽんぽん行ってたらつまらないわけで、
いやそれにしてもこれほどまでにうまく行かないものかね、
というくらいうまく行かないことでお馴染みの俺の人生なんだけども、
その例に漏れず、前回では「ゼミを希望した教授がゼミを持っていなかった」という、
FC2動画でいいの見つけたと思ったら有料会員限定だったみたいな究極の絶望感に打ちひしがれ、
思わずやけくそで近くに置いてあったメモ帳に正岡子規の肖像画を描いてみたはいいものの、
正岡子規を巧く描いたところでM教授がゼミを急募するでもなし、
やはりここは順当に、かねてより狙いを定めていたU准教授のゼミを選択しようと思ったのであった。


しかしここに来て問題が一つある、
U准教授というのはまだ若くノリが良いため、人気があることでお馴染みなのである。
担当コースも学生数の多い会計科目のコースなので、おそらくゼミの倍率も凄いのだろうと推察した(ゼミ定員は基本9名)

俺は一回生の時期に何とか多くの単位を取得したので書類審査なら勝ち残る自信があるのだけども、都合の悪いことに、このU准教授のゼミというのはなかなかハードなため、それに着いてこれるかどうかを試すための選抜試験があるのである(余談であるが選抜試験という響きがかっこよくて好きだ。大好きだ)

U准教授は簿記や監査論などを主体とする会計学専門の教員のため、選抜試験では日商簿記検定3級の範囲から出題される問題を解いて相対評価でゼミ生を選抜するのである。
俺が会計学を学ぼうと思い立ったきっかけが思い出せないんだけども、とにかく社会人になってから何かと役立ちそうな簿記検定を取得するためにこのゼミを選んだ。

閑話休題、ゼミの申請者一覧が掲示板に貼り出されるその日、朝から大興奮で実に快便であったという話はさておき、
倍率が何倍であれ、U准教授と決めたからには何としても入らなければならぬという決意を持って、掲示板へ一歩一歩と近づいていく。

うむ…… 見えてきたぞ…… 一体何十人の愚民どもがU准教授を選んでいるのだ……
敵は多い方が燃えるぞ…… ほう、徐々に見えてきた……













経済学部ゼミ1次募集申請者数
Y准教授:








定 員 割 れ










嘘やん……





何度見ても8人は8人であった。
いや、8人って平均より多い方なんだけども、なんかこう、ムラムラするっていうか、やきもきするっていうか、ムラムラする。

しかし定員割れしていたとしても油断はできない。
実はU准教授の場合は特例で、9人に満たない場合でも選抜試験が行われ、ダメな人は叩き落されるという鬼のようなシステムが待っているのである。
そのため、昨年のゼミ生も選抜の結果6名になった。
万が一試験が不出来だった、或いは他の生徒と比較して大きく差が開いていた場合、
一回生の時の取得単位数や成績、資格、活動、趣味、性癖に関わらず振り落とされるのだ。


けれども、こんなことでへこたれる俺ではない。
自動車に乗る前には保険に入るように、きっちりと第2・第3希望のゼミを見通しているのだ。

第2希望はN准教授という、こちらも会計学の若い女の先生で、目的がU准教授と同じく日商簿記の資格なので選んだ。

更に第3希望のY教授は非常に優しいことでお馴染みで、入門ゼミでは授業の終盤に学生に飴を配るという吉本所属の某軍曹みたいな教員なんだけども、ゼミで長く付き合うからには気軽な感じで接せそうな教授がいいだろうということで彼を選んだ。

ちなみに申込書には第1希望しかかけないため、
もしもU准教授のゼミに受からなかった場合は、再度申込書を提出するという方法になっている。
1次募集の段階で定員を超えたゼミは2次募集は行われないので、人気のゼミはほとんどが1次募集で打ち止めとなるんだけども、
U准教授が8人なのだから今年は会計コースが不作なのだろうと考え、
N准教授とY教授に保険をかけておいたのである。
というわけで、一応1次募集の人数をチェック。














経済学部ゼミ1次募集申請者数
N准教授:21
 Y教授:17








    。 。
  / /  
 ( Д )   スポポーン!!












そうだ、こたつの中でヨガをしよう(錯乱)






もし俺がマクレーンだったらハンスに便乗して爆破テロ起こしてるとこなんだけども、
保険が効かないと判明した今、俺に残された道は一つしかなくなった。




一週間後



禁映画、禁音楽、禁小説、禁欲の元、真剣に勉強してやろうじゃないのと机に向かったんだけども、
14秒で筒井康隆に手が伸びたので、あれもこれも禁止せずに、うまいことマッチングしながら勉強することにした。


そんなこんなで、俺はU准教授のゼミに入ることを目標に、
授業の間の空き時間を駆使しながらも簿記の勉強に励むのであった。






ゼミ選択葛藤記・完








~その後~




U准教授のゼミには受かったものの
工業簿記でメタメタに躓いて簿記を諦め早2年が経つ
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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
東京の映画祭や名画座に日々指を咥えている田舎在住の一介の映画好き。フリーの事務屋とは名ばかりのふらついた生活を送っています。

好きな監督は
ジャン=ピエール・メルヴィル
ロバート・アルドリッチ
クロード・シャブロル
アレックス・デ・ラ・イグレシア
フリッツ・ラング
岡本喜八
野村芳太郎
など。

最近は専らゼロ年代の北欧ミステリ、海外アニメーション、80年代前後の未DVD化作品の大海をさすらってます。

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