遁世雑記其ノ七 「就活体験記5、極楽畢生今生に悔いなし」

就活、いつやるか?






来年からでいいっしょ!(友人談)





 * * *



忘れもしない3月21日、この日は最終的に身体も精神もボロボロになり、体重が2kg落ちた挙句、布団の中で「身のいたづらになりぬべきかな、身のいたづらになりぬべきかな」と謙徳公のように悶え苦しみながら就寝に付くことになるんだけども、その原因と云うのがこれまた就職活動であった。


その日は選考を受けようとしている企業の店舗見学のため、駅まで出る予定だった。
まずは徒歩20分かけてバス停へ、駅に向かう途中で「そう云えばこの辺にも店舗があった」と思い出して降りるものの1つ後だったことに気付き、しぶしぶ15分かけて店舗に到着、ぐるりと一周して再び駅に向かった。

駅で友人と待ち合わせ、と云うのもこの日某所で就活のセミナーがあり、友人はこの場所が分からぬので案内して欲しいということだったので、散歩がてら往復40分かけて友人を送り、その帰りに学部の女の子2人組と遭遇し、「久しぶりー」「おう」「なんで私服なん?」「○○が今行った」「ほら急がないと」「もう始まるで」何一つ噛み合ってない会話を繰り広げながらも見送り、大通りまで戻ってくる。
本来ならばこのままバスに乗って店舗見学に行く予定だったんだけども、何だか歩いている間に、エレカシの「星の降るような夜に」とかThe Birthdayの「Baby You Can」とか、大橋トリオの「Happy trail」とか椎名林檎の「茜さす帰路照らされど」とか散歩したくなる曲ばかりが頭に流れ、気付いたらバスに乗らず1時間も歩き続け、店舗に到着した。

店舗を出てからも引き続き、suzumokuの「適当に透明な世界」とか敏感少年隊の「サウンドオブ下北沢」とか、やはり散歩したくなる曲ばかり頭に流れ、最終的にとなりのトトロの「さんぽ」まで流れ始めたので、何だかやけくそになって駅まで1時間かけて歩いて帰ることに。

この時点で本日3時間以上も歩いているわけで、春休みで運動不足の足には刺激が強すぎると云うか、もはや爆発寸前、にも関わらず何を思ったか、駅の反対側にある試験会場の下見に行こうと思い立ち、誰もが予想できたであろう迷子になりながら、往復40分、思考は壊滅的、何がどうなったのかよく分からず、一旦脳内を整理するため駅構内のジュンク堂へ行くことに。

(余談:俺はジュンク堂の文庫コーナーに頻出するので、もし見かけたら指をさして笑ってあげよう!)

と云うわけで、ジュンク堂に到着。
先述の友人とはセミナーが終わり次第合流してご飯に行く約束をしており、セミナー終了予定は16:30、現在14:30なので2時間も時間を潰さなければならない羽目に。何を読んで時間を潰すかと熟考していると、講談社文庫の前でイチャつく高校生カップルを発見。血の気盛んな頃の俺ならばこのカップルの命は無くなってるんだけども、今はそんなことどうでも良い、何ならば今このように睦まじく人目も憚らずイチャつく若い2人にも破局の時は訪れるのであって、そう考えると人生とは何たる儚いもの、俺も1年前ならばこの2人のように、嗚呼、何だろうこのモヤモヤ感、早く寿命が来ればいいのに、最早今生に悔いなしと浮世を憂いながら、太宰治「人間失格」と西村賢太「どうで死ぬ身の一踊り」と云う2大ダメ主人公小説を手に取ってしまい、何だかその頃の俺は珍妙な悟りを開いており、思考もふわふわとした言葉で云い尽くせぬものだったので、何故か何でも出来るのではないかと云う覚醒にも似た確信を持った結果、既読だった本とは云え何と2時間でこの2冊を読破してしまったのである。
疲弊し切った顔で人間失格を読む男。何だか蛇にピアスに登場しそうやなと思いながらも、途中隣に可愛い女の子が座ったのでちょっとウハウハしながら、時間は過ぎていった。

この時点で俺の精神って云うのはこう、軽妙な黒点が脳内で膨張して、それが爪の間から垂れ流れ、海苔のようになっていくという自分でも全く何が何だか分からない状況だったんだけども、時刻も丁度16:30になったので外に出て友人と再会、さてご飯に行くか! と云うものの何故か全然腹が減っておらず、何故だろうね、何故だろうねと考えながら歩いていると先述の女の子2人組と再会、そして何故だかカラオケに行くことに。

このカラオケに行く流れも、「さて今からどうしよう」「うーちゃんが大好きなのでうーちゃんの指示に従う!」「よしカラオケに行こう(^-^)」「うひゃひゃひゃ!」と云う精神病棟の会話みたいな感じで、そもそも俺も「カラオケに行こう」と云ったものの「カラオケってなんだ」と云う精神状態であったため、嗚呼、カラオケに来たのかと判断できたのはカラオケに行ってから30分後のことであった。
その後、もはや自分が人間なのかマッコウクジラなのかの判断もつかぬまま3時間のカラオケを終え、しかし疲弊しているとは云え初めての子とカラオケに行くのはやはり新鮮で楽しいと思いながら、解散となってバスに乗ったんだけども、ここで午前の9時から何も食べていなかったことに気付き、しかし腹が減っているのか、減っていないのか、そもそも腹とは何なのか? 腹を語る上で避けて通れぬは哲学の道、なんてよく分からないことを考えていたら停留所を2つ過ぎており、これは吃驚仰天、恐らくその時の俺は予想外の場所から赤井に狙撃されたジンみたいな顔してたと思うんだけども、そんなこんなで家に戻るためにまたしても40分の道のりを歩いたのであった。

帰宅してからのことは記憶になく、恐らく風呂に飛び込み、飯を食って、そのまま寝たと思うんだけども、寝るときの心理状態は克明に覚えており、嗚呼、何故こんな哀しい浮世を生きねばならぬのか、身のいたづらになりぬべきか、身を尽くしてや恋渡るべき、恋がしたい、仕事も欲しい、あれも欲しい、もっともっと欲しいと平安時代に生まれた甲本ヒロトみたいな心情になりながら眠り、目が覚めたのは13時間後であった。怒涛の一日であった。




~後日談~



先日面接があったのだが、この日行った店舗見学の情報を何一つ生かせないまま終わった


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遁世雑記其ノ六 「就活体験記4、方向音痴、意を決す」

拝啓 40日前の俺へ


こんばんは、40日前の俺。元気ですか。
俺は40日後、つまり3月20日の段階でこの手紙を出しています。
40日前と云えば場末のバーで君が代を熱唱する夢を見ている頃だと思いますが、
貴方は明日、友人と大阪の合同説明会に行く予定になってますね。それも学校からではなく、個人で。
今後の就活に向けて、大阪に慣れておこうという一つの決断だと思いますが、
結論から云うと、君はその大阪合説の旅で人生に絶望する予定になっているので、
悪いこと云わないから、俺の忠告を聞いてください。

まず君も知っている通り、俺は重度の方向音痴です。ええ。自覚してますね。
学校の中で寄り道しただけで自分がどこにいるのか分からなくなり、
御幸通りを1回右折しただけで姫路城がどっちにあるのか分からなくなる始末です。
珍しく「駅はあっちでしょ?」と云い当てた次の日、兵庫に台風が上陸したこともありました。

ご覧のように、俺は自分が21年住み続けた街ですら迷子になります。
その貴方が、友人と一緒とは云え大阪に行くと云うのに、地図もコンパスも持たないって自殺未遂ですか。
恐らく「友人が一緒だから」と高を括っているのかもしれません。
何だかんだで迷わないだろう、リクルートスーツを来た学生に着いていけばいいだろう、色々と思うところあるでしょう。
しかし残念ながら明日、貴方はJR大阪駅から8分で着くはずの梅田センタービルまで40分かかります
大丈夫、俺の云うことを聞けば絶対迷わないし、合説で残念な思いをすることもありません。

まずは行きの電車ですが、お互い緊張で舞い上がって変な話で盛り上がるのはやめましょう。
特に「俺らが姫路市長になったら姫路城をぶっ壊してドームを創ろう」と云うクソ以外の何物でもない話をするのは恥ずかしいのでやめましょう。
通学中の女子高生から「うわ何こいつら、全世界の不幸を背負って無惨に死ねと云った目で睨まれます。

続いて大阪駅に到着してからですが、友人を過信するのはやめましょう。友人と仲良く迷う羽目になります。
俺はこのゴミクズのような人生を何ら後悔していませんが、この日友人を過信しすぎたことだけは後悔しています。
そのためにはまず、JR構内で人に聞きなさい。
人に聞かず「あっちやろ、こっちやろ」で辿り着けるわけがないでしょう。
方向音痴が一丁前に「御堂筋口を出るらしいで(どやぁ」とか慣れないことはやめなさい。
方向音痴な癖にアクティブなのが一番迷惑なんです。
高校の頃友達に「お前は一生1人で出歩くな」と怒られたのを忘れましたか。
そんな無茶な冒険に出るから目的地と真逆の北新地でうろちょろする羽目になるんです。
あと、曾根崎で迷子になった時に「曽根崎心中の作者は誰だったか」と云う無駄なトークもやめなさい。
迷ったらちょっとくらい危機感持ちなさい。
まずは考える前に聞くこと。そうすれば迷うことはありません。

次に会場に着いてからの話ですが、入り口で「どこの企業に行こうかなぁ」と呑気に考えてるとジャパネット高田みたいな係員に拉致され、あれよあれよと云う間にパチンコ会社のブースに座らされます。
そこのやたら馴れ馴れしい社員に「姫路ってどこですかあ?(^-^)」と聞かれますがぶん殴らないようにしましょう
それから、途中変な人に「こんにちは、ぼく、4年生だけど就職決まってないんですよぉ、なんでっかなぁwwwデュフフwww」と絡まれますが、「それが原因だろ」と突っ込みたくなる気持ちを抑えましょう。愛想笑いです。大人の対応です。
そんな感じで、まぁ色んな人がいますが、後々調べても目ぼしい企業は無いのでさっさと帰りましょう。
あと、食品会社Sの社員さんは美人揃いなので行ったほうがいいです。

さて、帰りに関しては心配することはありません。同じくビルから出た就活生に着いていけば駅に着きます。
なぜか行きと全然違う道になりますが、そこは気にしなくて大丈夫です。到着すれば御の字です。
帰りの電車では「都会怖い、都会怖い」と小リスのように震えますが、大丈夫、都会は怖いところです。
その後は特にトラブルもなく帰宅できるので安心してください。
因みに、友人と「次は3月頭のセミナーやな!」と約束しますが、お互いサボります

どうでしたか? 少しは安心できたでしょうか。
40日前の俺が、無事大阪に好印象を持って帰ってくることを祈っています。 敬具






* * *





拝啓 39日後の俺さんへ

こんばんは、忠告有難う御座います。今日大阪に行ってきました。
39日後の俺さんの云う通り大阪駅構内で人に聞きまくりましたが、やっぱり迷いました
都会怖い、都会怖い、都会怖い……
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遁世雑記其ノ五 「就活体験記3、ダメ就活街道一直線」

BGM:気晴らしは重要だ/MARCO


土日に向かってせかせか、急ぎ足の大人達の
気持ちがくそガキ共に分かってたまるもんか
水道ガス電気家賃、生きることは楽じゃないが 
それなりに今日も笑った、かわいい子にも会った

人身事故で今朝ちょっと電車が遅れて困った
自殺すんのは勝手だけど迷惑掛けずに死ね
大御所かなんか知らんが得意げに苦労話語る
馬鹿タレントは今じゃただの世間知らずのブタボケ




12月序盤

友「就活始まったなー、何か動いてる?」
俺「いやー、合説行っただけやわ。企業研究もしてないし」
友「周りが動いてると無駄に焦るよなー」
俺「まぁ今は大企業くらいしか選考してないやろし、まだ大丈夫やろー」




12月中旬

友「どっか説明会行ってるの?」
俺「いや、まだ行ってない。それどころかエントリーすらしてないわ(笑)」
友「俺もまだやわー。焦るなー」
俺「まぁ、年越すまでにはエントリーして、1月から説明会入れようや」
友「そやな!」



1月序盤

友「あけおめー! ずばり今年の抱負は?」
俺「内定取って旅行行って彼女作ってコネゲットして……」
友「多いわ」
俺「そっちは?」
友「モアイ像買い取る



1月中旬

友「就活どう?」
俺「リクナビのアカウントすら取ってない





そんなわけで、万物は退化するもんだなと思いながら今日も生きているわけなんだけども、
確か就活サイトの一括登録(仮ID発行)をしたのが昨年の4月で、それ以来本登録をするどころかメールすらろくに見ず、yahooの方には1600件のメールが蓄積する始末、これは何とかせんければ、というわけで、とりあえず各サイトの本登録だけ済ませておくのと、次いで適職診断を受けることに。
この適職診断というのはつまり、心理テストみたいなものに答えれば自分がどんな仕事に適性があるのかが分かるというもので、
あなた一人でもくもくやるタイプなので事務職がいいですよーとか、想像力豊かなので企画営業職がいいですねーとか、
性欲過多なのでAV男優が向いてますねーとか、そういったことを教えてくれるのである。

というわけで、メールフォルダを遡ること数十分、漸く各サイトの仮IDを見つけて登録&適性検査を受けることに。
そしてその診断を総括した結果。




人と話すことが好きで周りの人間を大切にするため接客業や新規開拓の営業、堅実で粘り強いため公務員や経理、物事をロジカルに考えることが出来るのでコンサルティング系、創造的思考が可能で「快楽」「楽しさ」に重点を置くためクリエイティブ職、物事の本質を見抜く能力に長けているためマスコミ関係、その他デザイナー、研究職、電子系、エンジニアなどが向いている。







ほう。







ガチャピンか俺は



つまるところ適職診断なんぞ全く当てにならないわけであって、自己分析はナビサイトに頼らず自分の力で頑張りましょうということで、こんなもの鵜呑みにしていればそれこそ付和雷同の危険な就活、自分が何をやりたいか分からなくなり手に負えなくなるので、この時期はあまり外部からの意見を収集しすぎないようにしよう、という教訓である。

こうやって外部の意見を取り込み過ぎて自分の意見が云えなくなるのが一番危険で、そういうやつが「私の座右の銘は『急いては事を仕損じる』と『善は急げ』ですなんて頓珍漢なことを云ってしまうのであって、泥船渡河、周りが何を云おうとも、周りがどれだけ就活に積極的だろうと、焦らず自分のペースで物事を進めよう、と云うことだね、うんうん。






俺「そういうわけで、マイペースで行ってるよ。そっちは?」
友「俺は今、最終選考に1つ進んだよ」
俺「(゚Д゚)」



うーちゃん、死ぬほど焦る





1月下旬

いやしかしまぁ、発言に対して中身が伴ってないのが一番危険だねぇ、
なんて前回の記事からあれは危険だこれも危険だって俺は武田邦彦かって話なんだけども、
そんなこんなで、何か物事が色々と一段落してタガが外れたのでやけくそでエントリーしまくることに。

熟考した結果、やはり地元からあまり離れたくないことが判明したので、
自分の住んでいる地域の就活ナビサイト「はりまっち」を使うことに。

余談であるが、「はりまっち」という名称は伏せておこうと思い「Hっち」と略したところエロサイト以外の何物でもなくなったので伏せないことにした。


その結果、食品、事務機器メーカー、金属メーカー、繊維メーカー、リサイクル、商社、印刷と何の方向性も定まってない上に友人と示し合わせてエントリーするという、付和雷同はやっちゃだめだと訴え続けた俺が付和雷同になってしまうと云う、
どこかの大手外食産業の社長並みに「お前が言うな」状態に陥ってしまったのであった。
さて、これから課題は山積みであるが、一体どうやってこの窮地を切り抜けていくのだろうか。




予告

雪だ!! 雪が積もったぞ!!
就活なんてやーめた!! 雪合戦だ雪だるまだー!!

次回:ひたすらはしゃぐ

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遁世雑記其ノ四  「就活体験記2、合説くそたわけ」

BGM:油屋/上条恒彦



さっき寝たと思ったらもう仕事だ
終わったと思ったらもう始まりだ
体は重いぜ、気持ちはもっと重いぜ
仕事があるうちが華なんだって、お前さん

婆ちゃんが云ったよ(さっきまで娘だった婆ちゃんが)
綺麗なのは若いうちだけだよって(お前さん、お前さん)

爺ちゃんが云ったよ(さっきまで若かった爺ちゃんが)
残るのは人生だけさ
重くて怠い人生だけだってさ





というわけで、就活をテーマにしているにも関わらず、就活の意欲を削ぐ曲を紹介することをモットーとする当ブログなんだけども、
私の就活スタートの思い出は右腕のほくろを数えていたら人生を3回全否定されるという全国でも類を見ない惨憺たるもので、これは狂瀾怒濤、何とかせんければなるまいと意味もなくメモ帳にモーツァルトの肖像を描いてみるものの、しかしモーツァルトの肖像を描いたところで内定が取れるわけでもなく、その日は取り敢えず寝ることにした。




そして12月8日。




インテックス





Career Forum in インテックス大阪……!



最初見たとき「カレーフォーラム」と読んでしまい
全国のカレー博覧会でもやるのかと考えていたことは秘密にしてもらいたいんだけども、
とにかく就活の第一歩として、合同説明会に参加するのは大事だよ、と
どこの誰かも分からんおっさんに説教されたことがあるので、そのおっさんの教訓を信じて、また、大阪という都会の波に揉まれることも、自身を高める上で避けて通れない道だろうと熟考したため(※本当は学校から無料バスが出るため)参加することになった。


以下、当日起こった波乱万丈な出来事の箇条書き


・行きのバスで「もしMBSの内定を取っちゃったらどうしよう」というクソみたいなテーマの話に花が咲く。結論としては、女子アナはフジが上玉なのでMBSは蹴るというクソみたいな結論に落ち着く。


・会場に到着して目に入ったのが学生の大名行列。うわぁ、何千人おるんやろ、わいわい、がやがや、騒ぐ田舎の大学芋を尻目に告げられた案内人の一言。「今入り口に2万人の学生が待機してますので暫くお待ちください」。この段階でもういいよ就活とかクソだよ田舎に帰って鍋やろうと皆で画策する。


・誰もが聞いたことのある有名企業が、田舎のイモ大学生を煮っ転がしてやろうかといった目付きで見てくる。神戸の繁華街並みのビラの押収に開始早々萎える。もういいよ就活とかマジで。もうダーツとかで決めるよ。この段階で「もしたわしが出たらキクロン株式会社の資料を取り寄せよう」と真剣に考え始める。


・意を決して数社回ってみる。意外と楽しい。疲れたので休憩してると女子トイレにEXILEのコンサート並の行列が出来てる。


・昼休憩に梅干しのおにぎりを食べながら「博報堂って企業メディア関係か~、面白そうやな~」無知甚だしい議題で盛り上がる。(後に博報堂が電通に次ぐ広告業界ナンバー2だと知った時は梅干しの種が鼻から飛び出た)


・バスの運転手のおっちゃんが行方不明になる


・見たことある人がしれーっと歩いてるなと思ったらうちのゼミの先生だった。


・井村屋にて
人事「当社の商品を何か知っている方、いますか?」
女子学生「本日は貴重なお話を有難う御座います。○○大学○○学部○○○○と申します。あずきバーでございます




こんな感じで、初の合説は幕を閉じた。
帰りのバス内では皆が皆これからバトルロワイヤルに連れて行かれるのかってくらいの意気消沈、私は前の席に座ってる子の後頭部がおにぎりに見えるほどの空腹に耐えながら、隣の席の友人と暇つぶしにクロスワードパズルのアプリを始めるもクソゲー過ぎて開始3分で眠くなり、やがてバスは神戸、明石、加古川と来て、やっと姫路だと思ったのも束の間、帰宅ラッシュに引っ掛かり姫路に入ってから駅前に着くまで40分という体たらく、心身共に疲弊していた私は家に帰ってから「キクロン株式会社の資料を取り寄せよう」と心に誓ったのだった。




予告
新年明けましておめでとう。
いやぁ、明けましたね。まさか明けるとは思いませんでした。
ここで新年の一句
「エントリー 嗚呼エントリー エントリー」
次回:うーちゃん、やけくそでエントリーしまくる


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遁世雑記其ノ三 「就活体験記1、世間では就活が始まったらしい」

2012年 12月1日





就職活動





開 幕




BGM:ぶちこわせ!/ザ50回転ズ



どんだけ汗を流しても大した金にはなりゃしない
やりたくねぇことやってもちっとも楽にはなりゃしない
何が間違っているんだ、何も間違っちゃねぇだろ
世間が歪んで見えるぜ、ちくしょおおおおおおおお!!!!(オイ!オイ!オイ!オイ!)

時代に賄賂を渡してうまくやれるやつらより
時代に踏みつぶされてもゲラゲラ笑えるやつがいい
おかしなこの世の中にまともな奴はいないぜ
どいつもこいつもイカれてる、ちくしょおおおおおお!!!!







はい、のっけから就活生の意欲を削ぐ曲ランキング第1位なロックで幕を開けたこの就活体験記


そもそも就活をまともにやってない底辺が就活の面白体験記を書くという、
会社の威信をかけたプロジェクトのリーダーに清掃のおっさんが抜擢されるくらい無謀な感じになってるんだけども、
まぁ、愚直の一念、行雲流水、何とかなるんじゃないか、そんな心持ちで書いていきたい。


そんな感じで始まった就職活動なんだけども、
正直、初日からそんなやることあるだろうか? という懐疑の念を抱いており、
例えば、赤紙を貰った青年が翌日いきなり機関銃ぶっ放してないのと同じ(※違う)であって、
そんなわけで、急いては事を仕損じる、
いつもと同じようにのんびりとfacebookでも眺めながらティータイムと行きましょう(^ω^ )



「とりあえず40社エントリーした☆」

「リクナビが重くて繋がらん(>_<)みんな考えることは同じか!」

「企業のホームページからならできましたよ~(^_^)v」







(^ω^ )










お、思てたんと違う……(死語)





これが映画スピードならハリーが
「へい、ジャック! そんなに生き急いでどうするんだ、HAHAHA」と笑いながら爆弾で吹っ飛んでるとこなんだけども、
とにかく俺の友人たちはその後も「リクナビつながった!」「ES書いてるなう!」「リクスーの女子大生全員抱く」と就活モードまっしぐら、
俺はなんだかやるせなくなって右腕のほくろを数えるという暴挙に出つつ、
よくよく考えてみれば、否、やはり1日からそんなに急ぐことはないじゃないか、
1日でエントリーが締め切られるわけでもあるまい、なんだ、そう考えると余裕が出てきたじゃないか、
焦る必要はない、マイペースでやればいい、付和雷同は危険なり、
ふふ、ふはは、ふはは、滑稽! 滑稽!! ふはははは!! と、
某死神漫画の閣下みたいな心境になったところで、
俺と同じく人生を適当に生きてる友人から電話がかかってきたので、
「こいつも周りが就活モードに入って焦ってるんだろう」と思い、
就活してないやつが12月1日に感じることあるあるを考えながら電話に出た。


俺「もしもし、久しぶりー」
友「うーちゃん久しぶり―、今何してた?」
俺「今? 主に右腕のほくろを数えてた。そっちは?」
友「履歴書書いてたよー」
俺「 (゚Д゚) 嘘やろ。お前が就活とかあり得ん。俺が今からローマ法王を目指すくらいあり得ん」
友「いやー、今回は本気やなー。うーちゃんも本気出さな、餓死するで?」
俺「まぁ、でもこう見えて将来のことは真剣に考えとるからな。なかなか周りは理解してくれんけども」
友「怠そうやからそう見られるんちゃう?」
俺「ほんま損しとるわ。みんなして『うーちゃんがてきぱき働いてる図が想像できん』『将来何やってるか分からない人ランキング1位』好き放題言いやがって、誰一人として俺の中身を見てくれんやないか」
友「うーちゃんはもっと素を出していけばええやん。あぁ、そしたら変態すぎて嫌われるか」
俺「やかましいわ。それで一体何の用やねん」
友「いや、どうせ就活が始まったにも関わらず現実逃避に奔走してるんやろなーと思って電話してみた」


と、わずか1分間で人生を3回全否定されるというなかなか無い経験をしながらも、
しかしこの電話が引鉄となって就活に対して思いのほか前向きになり、
よっしゃ、それなら俺が将来に対してどれだけ真剣に考えているかを示したろやないか、
と気合を入れて袖をまくるものの寒かったのですぐに戻し、
友人とは夏までに内定を取ろうと約束をして、俺の12月1日は幕を閉じた。



予告
気合を入れて合同説明会に臨むものの、
目をぎらつかせた企業関係者と何万人を超える就活生の熱気にやられる俺。
もういやだ。就活なんてクソだ。茶番だ。もういいよどうせ就職なんて無理だよ帰って寝ようぜ。
次回:うーちゃん、ダーツで就職先を決める


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遁世雑記其ノ二 「バス日記2 積雪バス運行戦線異常あり(後篇)」

積雪バス運行戦線異常あり(前篇)はこちら

(前回のあらすじ)

山下達郎の云ってることは正しかった。







というわけで、体が凍るような氷点下の中40分も待たされ、
挙句漸く来たバスに「満員だから次の乗れ」と吐き捨てられると云う、
もしここに少年探偵団が乗ってたら「俺らは次のに乗るからよ!」と譲ってくれただろうなぁ、と遠い目をしながら相も変わらず寒すぎるバス停で佇んでいた。

俺のような学生時分ならまだしも、社会人ならば1分1秒を争う職業の人も居るわけで、皆何かしら遅刻の連絡を入れており、
「あぁもしもし、西川です、すいません課長、バスを待ってるんですけども一向に来なくてですねぇ……」
「もしもしお疲れ様です斉藤です、はいはい、いやすいませんちょっとバスが来ないんで、駅に着き次第連絡入れますね」
「吉野です、少し遅れそうなんで倉庫開けといてもらえますか? はい、鍵は事務所の棚に入ってます」
と、一人留守番の息子におやつのありかを伝えるおかんみたいなのが交じってたけども、
そんなこんなで、雪が降れば車は使えないわ、交通機関に乱れは生じるわ、
皆さん大変ですなぁ、と思いながらぼんやりしていると一人気になる電話が。


prrrrr ガチャ

「はいもしもし、あぁサンドラ、おはよう」


サンドラ。何すかそのチバユウスケの曲に出てきそうな女性は。
さぞかし赤毛だったり、深い海に沈みこんでたり、
嵐で見えやしねえんだろうなぁと考えていると、
どうやら話の内容的に会社の後輩らしく、
それがサンドラと云う外国人女性社員の名前なのか、
はたまた自分の後輩にサンドラと云うニックネームをつけてるのかは知らないけども、
他の人と同じく遅刻するのでよろしくみたいな内容で、
「昨夜は熱い夜だったね」みたいなマスコミが飛びつきそうな話も飛び出さなかった。


その後も時間は刻々と過ぎて行き、一向にバスが来ないんだけども、
あまりに来ないあまり思考が狂い始め、もしやバスが来ないんじゃなくて俺たちが進んでるんじゃないかとかわけのわからんことを考え始め、足元を見てみると当然進んでないわけで、と云うことはバスが来ていない、1時間も待ってるのに来ないとは何たることか、いや待てよ、ひょっとしてあぁだこうだと思考の反復を繰り返し、脳内は既にゴダールの映画くらいシュールレアリスムに洗練されているんだけども、こうして一生分の発狂をし尽くしてる間に漸くバスが来た。


バスに乗り込み、当然座ることは出来ないんだけども、そんなこと微々たる問題だ、
バスに乗れるだけでこれだけ幸せなことは無い、と小さな幸せを実感しながら、バスは発車したんだけども、新たなる問題が。



バス、一向に進まない



よくよく考えてみれば当然であって、雪が降る、渋滞する、車が進まない、バスも来ない、という序列が成り立つわけで、つまるところバスは来ない、進まない、着かない。WBC台湾戦鳥谷の歩く、走る、帰るみたいになってるんだけども、そらそんな状態でバスに乗ったところで進むわけありませんわな、ふふ、ふはは、ふはは、滑稽! 滑稽!! ふはははは!! とバラガン閣下に登場していただいたところで、バス内に漂う雰囲気が苛立ちよりも諦めに近いものだと悟り、俺も諦めてぼんやり外を眺めることに。

毎日バスに乗っておきながらしっかりと見たことのなかった風景。
取り壊されたまま放置されたバス停、ゴミが剥き出しになってる謎のビル、右翼団体に占拠された焼肉屋。
あぁ、情緒もクソもねぇなと半ば呆れかえりながら、何だか疲れたので無の状態に。

最早乗客も運転手を急かしたりイライラしたりせず、一種の境地に到達したような面持ちをしており、
唯一文句を云いそうな金髪ピアスのチャラ男に到っては隣のお婆ちゃんに俺、3時間前からこのバス乗ってるんすよ……と泣きそうな顔で語ってる始末。


尚もノロノロ運転を続けながら、バスは漸く駅に到着。
普段ならば駅まで徒歩含めて35分程度なんだけども、
この日は何と2時間50分かかると云う、ゴッドファーザー観れた時間を無駄に費やしてしまったわけで、まぁでも駅に着いたなら御の字、俺はこの雪の中を駅まで到達したのだ、もう人生に思い残すことはない、と云う謎の達成感を噛みしめた直後、重大な問題に気付く。








駅から学校まで、バス














俺の戦いは、始まったばかり!!(ご愛読ありがとうございました)


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遁世雑記其ノ一 「バス日記1 積雪バス運行戦線異常あり(前篇)」

昔の人が残した言葉と云うのは現代においても通用するものであって、
「腹が減っては戦が出来ぬ」とか「雪が降っては就活出来ぬ」とか、
的を射ているものが多くあって、
ところで一部の諸兄は知ってくれている通り、俺は雪が1㎝積もっただけでバスが1時間来ないことでお馴染みの田舎に住んでいるんだけども、
そんな田舎に住んでたらさぞ就活も大変でしょう奥様、なんて話であって、
そら滅多に雪が降らない街に雪が降れば大人から子供から暮らしを見守るライオンまで皆が雪遊びに熱中するわけで、
就活なんてやってられないので、就活体験記は一旦お休みして、
今日はなんと雪が1cm積もっただけでバスが1時間来なかった話でもしようと思う(※前フリ大失敗)


その日は俺がゼミの先生のTA(Teaching Assistant)を担当している授業があったため、1限に間に合わせるべく起床し、しかし寒すぎて凍死するのでコタツに潜ったまま着替えるという神業を披露し、さぁ今日も張り切っていきましょかとカーテンを開いたところ、





yuki.jpg






(゚Д゚) <雪が



雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう、サイレンナイ、ホーリーナイ、なんて云ってるけども、
まさか本当に雪に変わるとは思わんだろう達郎兄やん、てなわけであって、
小学生の時分ならばキャッキャ云いながら外に飛び出していくものの、
大学生にもなって雪ごときでキャッキャ云ってたら問題であって、
そんなわけで俺もキャッくらいに抑えて外に飛び出していったのであった。

そして歩くこと数十分、さっきの若気の至りはどこへやら、
何だか色々と思うところあって鬱状態になってしまい、
と云うのもこの時期、俺は人生でトップ3に入るほど精神的に危うい状況にあったので、
あぁ、このまま横断歩道に突っ込めば楽になるだろうなぁとか、
あそこの誰も踏んでない雪にシロップかけて食うと美味いだろうなぁとか
まぁ色んな感情が回る回るよ時代は回るってな感じで、徒歩20分かけて何とかバス停に着いたんだけども、
待てど暮らせど一向にバスが来ない。

普段なら5分もあれば何処かしらから来るバスもこの雪景色の中全く姿を現さず、
バス停に人(主にサラリーマン)が集まってくる一方、最初は6人だったのが増えに増え、
全盛期ではなんと30人近くにまで増大し、
寒がりの中ひしめき合ってるリーマンが「寒いねぇ」「まだかねぇ」と云いあうさまはまるで小規模な労働争議なんだけども、
一向にバスは来ず、バス停に到達してから30分の時間が経過した。

この間、はっ、雪が降ったくらいでてめぇらガタガタ騒ぎやがって、
俺は雪ごときで感情を揺さぶられるようなヤワじゃないぜベイベー、みたいな感じでイキってる高校生が盛大にこけてたり
はい皆さん、ゆ、雪が降って盛り上がってるところ申し訳ないんですけどもぉ、
わ、わたくしこれから試験がありますのでぇ、どどどどいていただけますかぁ、デュフフ、クゴポォ、みたいながり勉高校生が盛大にこけてたり
色んなこけ方傑作選みたいな本が出来るんじゃないかってくらい色んな人がこけており、
はは、こけてらぁ、注意不足やなぁ、たるんどるんちゃうか、
いやでも待てよ、そう云えば俺は今人生にこけていると鬱が再発しつつ、
太宰治のように恥の多い生涯を送ってきましたと懺悔しているところで、
前に立ってるオバハンが遠くを見ながら「あっ、バス来たんちゃう!」の一声。


以前にも今回と同じようにバスがなかなか来なかった日があり、
イライラしつつベンチに腰かけて待っていたんだけども、
その時もオバハン2人組が「あっ、あれバス来たんちゃうかな」と遠くのヘッドライトを見ながら云ったので、
やっときたんかいな、よっこいしょ、と立ち上がってみたらほっかほっか亭のバイク便だったことがあるので、
そんなオバハンの云うことは聞かん、この目で見るまでは何も信じん、
目で見るまでは自分が乗りたいバスなど分からないものだ! とジョブズな気持ちになりながら待ってると、









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( ´∀`)・ω・)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)゚ー゚) < バスだ!!


いやぁ、バスだよバス、やっときたね、長かったねぇ、40分も待ったねぇ、
でも忠犬ハチ公はこれの13万1400倍も待ってたんだねぇ、えらいねぇ、
なんてお互い無言なんだけどもいやぁ良かった良かったと以心伝心しつつ、
さすがにこれだけ待たせたんだから、
「お待たせしてしまい申し訳ございません」の一言くらいあるよねぇ、
なんて期待を抱いてるとバスが到着するやいなや運転手が、






「え~、申し訳ありませんが満員なので次のバスに乗ってください」(ピュー












拝啓 ゼミの先生

 私はまだ駅にすら到着出来そうにありません










(後編に続く)


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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす、シネフィルでもマニアでもない田舎在住の一介の映画好き。たまにライターなど。ヒモになりたい。

好きな監督は
ジャン=ピエール・メルヴィル
クロード・シャブロル
エドワード・ヤン
アレックス・デ・ラ・イグレシア
岡本喜八
など。

最近は専らゼロ年代以降ヨーロッパの喜劇映画や80年代未ソフト化作品の大海をさすらっています。

Twitter
http://twitter.com/CinemaYouth3919

Filmarks
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