渾身の『不運』 78点

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不運(アンジェイ・ムンク/1960波)

とことん不運なオッサンの自叙伝。不運というよりは欲望に忠実すぎたがために引き起こされた必然の不幸で、故に絶妙な悲喜劇と化している。ハチャメチャに面白いが、中盤以降のサイレント喜劇的な動きがちょっとくどいような気も(序盤、少年時代の回想は最高!)。しかし戦争をこんな風に茶化して撮れるのは、岡本喜八しかりルビッチしかり戦争を心から憎んでいる人間だけだなあ。











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童貞と爆風『厳重に監視された列車』 83点

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厳重に監視された列車(イジー・メンツェル/1966捷)

大傑作。思春期の男というのは童貞を卒業すること以外にさして目標など無いも同然であって、戦渦においてもなお童貞を卒業することだけに傾注する少年が主人公と言うのは、岡本喜八の『吶喊』然りそれだけで信頼できる。登場シーンは短いものの、性の手ほどきを行うナジャ・ウルバーンコヴァーの魔性の女神っぷり、満点。(今は限界まで肥えた田嶋陽子みたいになってしまってる)











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ジジイと小娘の銃撃戦『死闘の伝説』 74点

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死闘の伝説(木下恵介/1963日)

菅原文太と岩下志麻(仁義と極妻!)の縁談から巻き起こる村の先住民VS疎開者の闘争。田舎バイオレンスは総じて面白い。菅原文太、加藤剛、松川勉といった血の気の多い役者を差し置いて、銃撃戦を繰り広げるのはジジイと小娘のみというのがとてもイイ。木下忠司のビヨンビヨンしたBGMが不安を煽ってくる。厭な映画の傑作。












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プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。奇怪、不穏、不条理といったテーマの映画に惹かれますがフランスのラブコメも好きです。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。たまにライターなど。将来の目標はヒモ。

*好きな監督*
ジャン=ピエール・メルヴィル
キム・ギヨン
クロード・シャブロル
エドワード・ヤン
アレックス・デ・ラ・イグレシア
岡本喜八


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