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2018年に鑑賞した旧作映画ベスト50+α

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2018年に鑑賞した初見の旧作長編映画312本の中の個人的なベスト50。1監督1本制限は無し、またここでの旧作の基準は洋画=2016年以前に製作国で、邦画=2017年以前に日本で公開されたものとしています。
※MyFFFで見た作品は製作年問わずベストに入れてます。


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 50.Dr.M(1990) クロード・シャブロル


1850DrM.jpgラング大好きシャブロル先生が作ったM博士モノ。冒頭の連続自殺にシャ、シャブロル!とアガったが、その後は80年代(ギリ90年だが)感満載のよくあるロマンス・スリラーに収束。ジェニファー・ビールスにアラン・ベイツという穏やかでないキャスティングが結構キまってる。後半で主人公が潜入したカルトの巣窟は近未来感があって視覚的に楽しい。円谷もビックリのレーザービーム。教団から逃げ出す老夫婦が突然「夫婦で一緒に寝られないなんて、一体いつセックスするんだ」とか言い出したのはワロタ。




 49.親愛なる日記(1993) ナンニ・モレッティ


1849nikki.jpgジェニファー・ビールスに傾倒するあまり、街中でダンスを踊る人々にねえ君はジェニファー・ビールス?ジェニファー・ビールスなの?と聞いて回っていたら本物のジェニファー・ビールスに遭遇してしまい、ハイテンションで想いを伝えるモレッティだったが、ジェニファー・ビールスは横にいた旦那に英語でこう伝える。「脚フェチの変な男よ!」。まあそんな感じでモレッティが何をやるにもうまくいかないというよくある話だが、凡百の喜劇と違うのはモレッティがいちいち一喜一憂をしないところで、諸行無常、人間万事塞翁が馬。終いには「ナンニ・モレッティ」という字面さえも面白くなってくる。




 48.スノーピアサー(2013) ポン・ジュノ


1848snow.jpgまず氷雪地帯を走る列車という舞台設定が視覚的に素晴らしい。レジスタンス活動が始まるまでの無駄のなさもさることながら、寓話的な要素を持った部屋を次々突破していく社会派タイプのSFかと思いきや、後半ババーッと一気に駆け抜けていったので笑ってしまった。レジスタンスの主役2人よりもコ・アソン、ティルダ・スウィントン、アリソン・ピルなどの女性陣が強く印象に残る。




 47.マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺(1967) ピーター・ブルック


1847sad.jpg多分理解できないだろうなあと思って期待せずに観たら意外と面白くて驚いた。オリヴェイラの『神曲』なんかと同じく精神病院の患者が舞台を演じる劇中劇だが、衒学的なあちらに比べると随分キャッチーで、常にテンションの高い狂ったミュージカル。無論台詞の殆どは意味不明だけどそれは瑣末な問題。しかしヘラヘラと笑ってもいられず、終盤に向かうにつれて演技/リアルの境界が失われていく恐怖もある。月並みだがロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの演技力がヤバい。ラストのごった煮を見て、イグレシアはもしやこういうのを撮りたいんじゃないかと思った。




 46.スエーデンの城(1962) ロジェ・ヴァディム


1846sweden.jpg孤島に立つ古城の城主は妻が死んだと偽って城内に幽閉していて、新たに迎えたフェロモンむき出しの後妻は実の兄と妖しい関係にあり、幽閉された前妻もすっとぼけているので今の生活に不自由していないという頭のネジが抜けた奇人ばかり出てくる密室劇で、ポー×コーマンの『恐怖の振子』を彷彿とさせるのだが中身はどちらかと言えば喜劇的。で、なぜか館モノの割にワチャワチャしていて落ち着きがなく、オマケに照明が悲惨でトランティニャンとブリアリの区別がつきにくいという有様なので、ブニュエル辺りに撮ってもらいたかったという気がしないでもない。




 45.クラッシュ(1996) デヴィッド・クローネンバーグ


1845crash.jpg同じ性癖を持ったグループのメンバー同士、興奮し次第誰彼かまわずまぐわう節操の無さがエロいですね~~~と思うのだが、肝心の濡れ場はまったくエロく撮らないのがクローネンバーグの変人たる所以。なのに出てくる女優が皆エロエロアラサー美人という素晴らしさ。特にホリー・ハンターがロザンナ・アークエットの股間を弄る一瞬のカットが忘れがたい。肝心の車での濡れ場は痛々しさが先にきてしまって見てられなかった。




 44.ドロメ 女子編/男子編(2016) 内藤瑛亮


1844dorome.jpgまずは女子編。伝承ホラーにまつわる女教師失踪事件でキャーキャー言ってたJKたちが、いつの間にかゴスロリメイドを身にまとって段ボールで作った刀で化け物退治をするという話で、何だこれ?基本的に学芸会みたいなノリで時々俺は真剣に何を見ているんだろうと思うのだが、大騒ぎした次のシーンで黒沢清ばりのショットをぶち込んで来たりと油断ならない。泥の怪物と汚されるJKの顔の執拗な切り返しには畏怖を感じる。ただせっかく廃校が舞台なのでもっと夜のシーンが欲しかったなあ。続いて男子編、こちらの方がホラーとしてもコメディとしても画面的にも豊潤で良かった。あちらでは辛気臭い顔芸を連発していた小関裕太への憐みだけで90分持たせるという力技。オカンの空手が8段とかいう5秒で思いついたような設定も笑って許せる。初対面のシーンで女子の荷物ばかりを運ぶ男性陣に対して女教師が「おばさんの荷物も持ってくれる?」と言うのだが、一人くらい年上好きで先生にメロメロになる男子がいてもいいんじゃない?せっかく美人なのに。それよりも気になるのは「女子の知らない男子の本音」の煽りで、岡山天音を筆頭にほぼセックスのことしか頭にないのに本音も何もないだろ!と思ってしまった。まあそれこそが思春期男子の本質なのかもしれないが。男女編を通して、森川葵の執拗な過呼吸のシーンとトネサクがキレるシーンは要らなかったかなあ。強制的に二度見せられるのは辛いものがある。




 43.修道士は沈黙する(2016) ロベルト・アンド


1843shudoshi.jpgシリアスなツラして相当変な映画。G8財務相会議でエコノミストが死亡するが、秘密を握っている修道士は戒律のため何も話さない。ということでミステリだが、俺は他の連中たちとは違うぜ修道士さん、みたいな顔してやってきてはのらりくらり躱されていく役人たちが滑稽なコメディでもある。『グランド・フィナーレ』的なホテルからの景観やプールなんかの本筋にあまり関係なシーンがいちいち美しい。事件の真相よりも修道士自身のことが気になって仕方ないコニー・ニールセンがとても魅力的。面白かった。




 42.殺しのドレス(1980) ブライアン・デ・パルマ


1842dress.jpg真犯人の正体なんかよりも、劇中で眼鏡のメカオタクを演じたピーター君のその後の変貌っぷりの方が驚く(Keith Gordonで検索されたし)




 41.切り裂きジャック(1988) デヴィッド・ウィックス


1841jack.jpgジャック・ザ・リッパー事件を元にしたイギリスのTVM。切り裂きジャックがテーマの映画は手を変え品を変え多数存在するが、これはかなり真摯に作られた傑作。霧のロンドン、中世の騎士、ジキルとハイド、惨殺された娼婦、酔いどれ刑事(マイケル・ケイン!)と妖しさ満点で最高。白昼、黒馬車が王家の霊媒師を轢き殺そうとするシーンが壮絶。黒馬車が出てくるシーンは全部カッコいい。でもVHSなので真っ黒であんまり見えない。




 40.ザ・ワン・アイ・ラブ(2014) チャーリー・マクダウェル


1840theone.jpg平凡な夫婦のいざこざとカフカ的不条理が混在した傑作。いや怪作。確信めいたことを小出しにしながら、結局はジャンル物のフィクションとして突き放すチャーリー・マクダウェルの意地の悪さ。どこからどう見てもホラーなのに俗っぽいBGMで恐怖を煽ろうという下心が微塵もない潔さ。とりあえず俺もあのカリカリに焼けたベーコンをエリザベス・モスに振る舞ってもらいたい。




 39.叫びとささやき(1972) イングマール・ベルイマン


1839sakebi.jpgベルイマン映画はいつも見終えて暫くしてから知的な興奮が燃え上がって来るんだけど、驚くほど感想を言語化できない。




 38.恐怖の振子(1961) ロジャー・コーマン


1838huriko.jpg原作ポー、監督コーマン、脚本マシスン、主演プライスという鉄壁にも程がある年代モノの怪奇ホラーで期待通りの面白さ。白々しいほどの断崖絶壁と古城、悪魔的にゴシックな内装、俗悪趣味極まる中世の拷問器具、サイレントを彷彿とさせる回想シーンの豊かな色調。手作り感満載のミイラにも割とビビった。クルーゾーの『悪魔のような女』に影響与えてそうだなあとか適当なことを書こうとしたらこっちのが後に作られていたとは。惜しむらくはジョン・カー(引くほどの男前)が最初から最後までまったく表情を崩さないことで、せめて終盤くらいはアルジェント映画の被害者みたく大げさに目玉ひん剥いてほしかった。




 37.最後の晩餐/平和主義者の連続殺人(1995) ステイシー・タイトル


1837bansan.jpg5人のインテリ左翼が差別主義者をガンガン殺して埋めていく景気の良い映画だが、頭でっかちな女学生を解放した辺りから途端につまらなくなってきた。これって倫理的にどうなん?と内輪揉めなんかせずにもっとネジの外れたブラックコメディに傾倒してほしかったなあ。でもそうなるとあのラストは産まれないわけだし、悩むところ。まあ面白かった。




 36.赤い影(1973) ニコラス・ローグ


1836akaikage.jpg赤い影の正体にもゾッとするけど、もっとゾッとするのは女3人が船頭に並び立って過ぎ去っていくあのシーン。ヤバすぎ。怖すぎ。夢に出る。




 35.ボディ・ダブル(1984) ブライアン・デ・パルマ 


1835body.jpgあまりにもヒッチコックなデ・パルマ産スリラー。向かいのマンションを覗くためだけに建てましたと言わんばかりの宇宙ステーションみたいな建築に心掴まれる。そこから覗くメラニー・グリフィスの妖艶(妖艶か?)なダンス、迷宮感溢れるデパートでの邂逅、ポルノ業界を右往左往、そらまあそうなるよねという荒唐無稽なラスト。ザ・デパルマ!




 34.フィアー・エックス(2003) ニコラス・ウィンディング・レフン


1834fear.jpgリンチ+クローネンバーグ+黒沢清な初期レフンの不条理モノ。妻殺しの犯人を追ううちにタトゥーロが迷宮に囚われていくよくある話だけど、『バートン・フィンク』からごっそり拝借したような薄気味悪く真っ赤なホテルがとても良い。現世と冥界を繋ぐエレベーター、廊下の暗黒に吸い込まれていく感じはまんま『ロスト・ハイウェイ』で大好き。脚本ヒューバート・セルビー・ジュニア(ブルックリン最終出口)




 33.ダリ天才日記(1990) アントニー・リバス


1833dari.jpgピアノを弾く総統のおっぱいを吸う水兵。朽ちる総統。沈没する船。助けて!ここから出して!自分のおっぱいを揉みながらよがる総統。目覚めるダリ。アメリカだ!殺される!溺れ死ぬ!という感じのテンションが2時間続くダリの伝記モノ。ロレンツォ・クィン(アンソニー・クインの次男!)演じるダリの動きががスラップスティック・コメディアンのそれなので飽きずに観られる。『アンダルシアの犬』を観て感銘を受けたと擦り寄ってくるジャン・コクトーに、『詩人の血』はパクリだ、イメージ映像は俺が最初に作ったと言い放つダリ。私は創造性の塊だからパクリはしないと返すコクトー。『黄金時代』上映時に右翼の襲撃を受けて「俺はダリに似てる人だ!」と弁明するダリ。ブニュエルだ!あいつが俺の映画をメチャクチャにした!ひっそり銃殺されるガルシア・ロルカ。芸術家のごった煮。さいこう。




 32.カンパニー・マン(2002) ヴィンチェンゾ・ナタリ


1832company.jpg新世紀初頭に作られた過去への追憶(スパイ物)と未来への絶望(監視社会)のハイブリッド。アイデンティティを取り戻そうとカフカ的な迷宮に迷い込んでいくジェレミー・ノーサム。椎名林檎を存在ごとオマージュしたようなルーシー・リュー。産業スパイ映画の面を被った冴えない中年と奇妙な女のディストピア・ロマンス。最高に決まってる。ルーシー・リューは写真で見てもあまり魅力的とは思わないが、映画で動いているともれなく惚れる。




 31.バニシング・サブウェイ(1996) グスタヴォ・モスケーラ


1831subway.jpgA.J.ドイッチェ『メビウスという名の地下鉄』の映像化。まあタイトル通り地下鉄が突然消えた!というSFスリラーで、ドラマも何もかもすっ飛ばしてOPクレジットの最中にひっそりと地下鉄がバニシングする無駄のなさに感嘆。映画の大半は特に華のない青年が意味不明な数式を駆使して地下鉄消失の謎を解き明かすという『シンゴジラ』的アプローチ(適当)だけど、後半からは教授の娘とのボーイ・ミーツ・ガール地下疾走、突如現れた地下鉄に追われたりといった動的なシーンも増えて嬉しい。何より消えた地下鉄が今でも違う次元で変わらず走り続けていたら?という仮説が怖すぎる。現実で消えた旅客機も同じように今もどこかで飛び続けていたらと考えると都市伝説的妄想が捗る。




 30.トラスト・ミー(1990) ハル・ハートリー


1830trust.jpgあまりにもヒリヒリするハートリー初期の傑作。頼むからバッドエンドにならないでくれ、と腹痛・眩暈・吐き気などの症状に見舞われながら鑑賞したが、マリアを演じたエイドリアン・シェリーの人生そのものがあまりにも悲惨な幕切れで、しばらく病んだ。




 29.ザ・ラスト・ウェーブ(1977) ピーター・ウィアー


1829wave.jpgアボリジニの殺人と終末への脅威が交錯する話で、不穏なスリラーを漁っていた時期に観たのだがこれがなかなか面白い。ジェフ・ニコルズの『テイクシェルター』に影響を与えたらしいのだがそちらは未見なのでそれはさて置き、全編にわたって不穏な緊迫感に満ちているのにどこか弛緩しているという異様な演出がモロ好み。ちなみにラストは普通ならば映すであろうものを映さない手法を取っているが、それは予算的なアレなのか監督の意図的なアレなのかさっぱり分からんが不気味で良かった。




 28.ナイスガイズ!(2016) シェーン・ブラック


1828nice.jpg今年一発目に景気が良いのを観たいなあということで適当に選んだのだが、人はガンガン死ぬしおっぱいはボロンボロン出るしとても好景気な映画だった。初っ端から親の目を盗んでポルノ女優のヌードを眺めているイケメンショタの元にそのポルノ女優が運転する車が突っ込んで壮絶な邂逅を果たすという。それでいて映画の中で活躍するのはロリという。小生意気な少女が投げ飛ばされてガラスを突き破ったり、陽岱鋼みたいな殺し屋が出てきたり、井上和彦が声を当てたラッセル・クロウがパイプカットの話をしたりとかなり楽しめた。LAの酔いどれ探偵モノにはずれなし。




 27.オリヴィエ、オリヴィエ(1992) アグニエシュカ・ホランド


1827Olivier.jpg息子失踪事件によって崩壊する家族のドラマ。ミステリとしてもヒューマン物としても一級品。とにかくラストの母親の一言に尽きる。




 26.ランゴリアーズ(1995) トム・ホランド


1826Langoliers.jpgオリエント急行よろしく、その後関わり合う人たちが微妙に接触しつつ飛行機に集まる冒頭からして最高。不条理劇の定番ウザキャラを演じようとしたら開始5分で〆られるブロンソン・ピンチョット。懲りずにたびたび喚いては脅され、縛られ、相手にされず、けど何だかんだで当社に必要な人材やったなみたいな扱いを受ける美味しさ。無人の空港は言わずもがなパーフェクト。エマニュエル・ベアール感漂うキンバー・リドルの唐突な「キスしたい?」に昇天。頼りになるオタクという空想の産物と、その横で飄々と生き残るキング先生(戦犯)。ラストは本当にそれでいいのかパトリシア・ウェティグよ。キング先生のTVMは『悪魔の嵐』『ローズ・レッド』『8つの悪夢』と傑作揃い!




 25.最後の晩餐(1973) マルコ・フェレーリ


1825bansan.jpg欧州の渋オヤジたちが館に閉じこもり、飯を食ったり、セックスしたり、屁をこいたり、嘔吐したり、何だかんだあって最終的に排水管が爆発する無法地帯極まりない怪作だが、飯を大量に食えば腹が張ってガスが溜まり、ゆえに屁も大量にこく、という当然の現象をここまで自然に描写した映画は他に思い当たらない。あまりの暴食っぷりに観ているこちら側も胃薬を欲し始めたあたりで出てくる料理が変な色をした粘土の塊みたいなモノで、フェレーリの意地の悪さにヘラヘラするが、そうヘラヘラとしてられないのはウーゴ・トニャッツィの壮絶な死に哀愁を感じてしまったから。ビバ・厭世主義。




 24.グランドフィナーレ(2015) パオロ・ソレンティーノ


1824grand.jpg俺は映画の中に常に居心地の良さを求めているので、白々しいほどの自然美・建築美・女体美が襲い来るホテルでジジイたちが適当な会話をしているというだけで概ね満足。極端な話、会話の内容が人生哲学だろうが、付き合ってきた女優の話だろうが、路地裏にあるイカしたカフェの話だろうが何だって良い。レネみたいなリズムの突発的な編集も好み。しかしこれはシネフィルからは「画面が死んでいる」だの「こんなハッタリに騙されない目を養ってきた」だの散々な言われようで、だから俺はシネフィルになんてなれないなあと常々思う。




 23.沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995) クロード・シャブロル


1823tinmoku.png社会的弱者だった二人の女が出会ってしまったことで必然的に事件が起こる話は大好きで、特にコレなんかはアルトマンの『三人の女』みたい。もっともビジュアルはあちらの方が100倍強烈だが、こちらも不穏ぶりでは負けておらず、起こるべき事件が起こって一安心してしまうのがシャブロル節の凄いところ。しかしながらユぺ様にサンドリーヌ・ボネール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、ジャクリーン・ビセットまで揃っていてサスペンスが起こらない筈がないよなあという話なのだが、もしここにリュディヴィーヌ・サニエとエマニュエル・ベアールまで居たらと思うと震える。しかしフレンチ・ミステリのファンとしてはそれを願わずにはいられないもので、それを似たような形で実現してしまったのがオゾンの『8人の女たち』なのだ。あとサンドリーヌ・ボネールが途中からブノワ・マジメルに見えてくるのもシャブロル節か(適当)




 22.ふくろうの叫び(1987) クロード・シャブロル


1822fukuro.jpg炎越しに女を窃視する精神薄弱のストーカー。それ以上にヤバい女(メンヘラ)は男を家に招き入れコーヒーを振る舞い、身の上話のマシンガントーク、仕舞には「この出会いは運命ね」お、おう。そんな女を溺愛している嫉妬心むき出しの暴力男に、主人公に未練タラタラの離婚調停中の元妻(ファム・ファタール)、頭のネジが外れてる人間ばかり出てきて、何だかんだあって全員が酷い目に合ういつものシャブロル。もう好きにやってくれ。わはははは。




 21.譜めくりの女(2006) ドゥニ・デルクール


1821fumekuri.jpg『テオレマ』に始まる「平和な一家に余所者」系譜のフレンチ・ミステリだが、この女の目的が復讐なのか、そうでないのか、感情の機微も劇伴もなく始終不穏な日常生活が続く至高の80分。画面を豊潤に魅せるためだけに用意しましたと言わんばかりの室内プールや生垣の迷路で戯れるデボラ・フランソワと少年!老いと若さが対立する構図なのでオゾン的だが、ブルジョワがジワジワと崩れ落ちていく点ではシャブロル的でもある。ドゥニ・デルクール作品はこれ以降日本に入ってきてないようで残念。




 20.クラッシュ・テスト(2017) エリック・グラヴェル


1820crash.jpgmyfff2018にて。あまり期待してなかったのだが凄く良かった。特にカザフスタン兵士との邂逅~丘に立つまでのシークエンスの最大瞬間風速は今年のmyfff随一。散々不安を煽っておいて救い上げる演出はアウグストの『最後のデート・ショウ』みたいだ。ある意味では咆哮こそないもののナデリ映画に匹敵する生へのエネルギーを感じた。検問の兵士役でジェラール・ドパルデューみたいなオッサンが出ていて、まあそれはただの無関係なオッサンだったのだが、後々調べると三人娘の一人がドパルデューの娘だった。




 19.イメージズ(1972) ロバート・アルトマン


1818images.png面白かったです(語彙力)




 18.ダウンタウン物語(1976) アラン・パーカー


1819downtown.jpg映画好きになりたての頃から現在まで一貫して信頼できる作家の一人であるアラン・パーカー。キャストが全員子供のマフィア物というだけで今まで観なかったのを後悔。映画はエンターテイメントという原点に引き戻され身が引き締まる。コメディアンのオッサンがCGで子供サイズになったのかと見紛うほどのジョン・カッシーシ。マシンガンの代わりにパイ発射機を、アルファロメオの代わりにペダル式仕様車を、あと何の代わりか知らんけど護身用に木製バットを持ち歩くジョディ・フォスター。唯一キャリアのある彼女が撮影現場でメイクを適当にいじられ放置され号泣していた際、降板する?と母親に言われて彼女はこう言った。「いや、映画はやるけども」じょ、女優だ~~~




 17.ジャングルの掟(2016) アントナン・ペレジャトコ


1817jungle.jpg面白すぎて全身がもげた。まるでサイレント時代の喜劇俳優が現代に蘇って文明の進化に大はしゃぎしているよう。お偉方が僻地に物を作ろうと机の上で画策している一方で現場ではあらゆる物(人体までも)が破壊されていくというシンプルな風刺も笑えるし、映画の全ジャンルを横断するかの如くあらゆる災難が襲い来るジャングルでの珍道中も革新的すぎる。昆虫の変態でここまで感動させる映画を寡聞にして知らない。気の抜けた劇伴も最高、あの曲が流れると画面のどこかで必ず誰かが何かをやらかしている。賢者タイムの如き緩急のバランスも天才的。ペレジャトコ、ラリユー兄弟、ギヨーム・ブラック、ジェローム・ボネル、フランスの新鋭作家の作品群をもっと見れる環境を作ってくれ!




 16.アリスまたは最後の家出(1977) クロード・シャブロル


1816alice.jpg亭主に嫌気がさして家を飛び出したアリスだったが、車の運転中フロントガラスが破損し、急遽飛び込んだ邸宅で怪しげなオッサンに歓迎されました。というのっけから不穏でございと言わんばかりのシャブロル流アラン・ロブ=グリエ的白昼夢。当然アリスはこの邸宅から出ることはできないのでアリスというよりもカフカ的。冒頭のフロントガラスの異様な割れ方に始まり、カタツムリ、大量の鳥の死骸、奇妙なパーティーと生理的嫌悪の大洪水。そしてとりあえず全裸になるシルヴィア・クリステル。大久保清朗氏によれば色んな社会問題を孕んでいるらしい。




 15.マリアブラウンの結婚(1979) ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー


1815maria.jpg社会派、メロドラマ、戦争、サスペンスといった様々なジャンルを横断する猥雑さをハンナ・シグラの結婚力という名の爆風で吹き飛ばし洗練させた傑作。




 14.パーソナル・ショッパー(2016) オリヴィエ・アサイヤス


1814personal.jpg人が何かを纏うことで別の何者かになる、或いは自分を客観視するというアサイヤスの根底のテーマは『イルマ・ヴェップ』『デーモン・ラヴァー』『アクトレス』と共通しているなあと。こういう欧州の耽美的ホラーをもっと公開・配信してほしい。




 13.嗤う分身(2013) リチャード・アイオアディ


1813warau.jpgドストエフスキー×ディストピア×ロマンス。ドッペルゲンガー、気持ち悪いほど人工的な照明、説明のつかない不条理、無関心な大衆、オンボロアパート、どちゃくそ可愛いミア・ワシコウスカちゃん。つまるところ最高。




 12.台北ストーリー(1985) エドワード・ヤン


1812taipei.jpg過去に囚われた理想主義の男と未来に生きたい現実主義の女をヤンが材に取ったらそりゃあこうなるよねという当然の如き傑作。この映画の断片的な部分がそれぞれ『カップルズ』『恐怖分子』『恋愛時代』へ繋がっていく感があって、そう考えると"初期の集大成"的な作品なので、ヤンの作品を一通り観たあとで鑑賞したことに意味があったかもしれない。夜の屋上でフジフィルムのネオンを背景にツァイ・チンが男に口説かれるシーンが格別。厭世的なホウ・シャオシェン(面影ありすぎる)の佇まいと咆哮。80年代アジアのアイテムが次々と出てくることも楽しい。後に台湾ニューシネマを築いていく映画人たちが多く関わっているあたりは黒沢清の『神田川淫乱戦争』を塩田明彦、万田邦敏、水谷俊之、周防正行らが総結集して作り上げたエピソードを彷彿とさせてとても味わい深い。




 11.At the terrace テラスにて(2016) 山内ケンジ


1811terrace.jpg「100%富裕層向け映画」と言うことだが貧困の20代関西代表みたいなツラをした俺でも楽しめるのか?という杞憂も吹っ飛ぶ傑作すぎて肋骨が粉々に砕け散った。破顔一笑の90分。言葉で紡いだこの傑作を陳腐な言葉で評するのも野暮なので見てくれとしか言いようがないなあ。石橋けいと平岩紙が1歳しか違わない辺りなんかは神がかり的に生々しすぎて頭がどうにかなりそう。ポランスキー『おとなのけんか』、オリヴェイラ『階段通りの人々』の人間賛歌オールナイト3本立て希望。




 10.ブラック・レインボウ(1989) マイク・ホッジス


1810black.jpg冒頭、葛の木に覆われた屋敷と精神を病んだ女性。「君は目を酷使しすぎたんだ」意味深な台詞からの唐突な回想、ロザンナ・アークエット若返り。すばらし!酔っ払い親父の商魂につき合わされ、青春を投げ売りし、旅先で出会った男に体を求める諦観と妖艶さ。豊満っぷりでエロさ激増。ビバ・厭世主義。終盤には説明不可能な事態が起こるけども、強烈な余韻を残してくれるので万事オッケー。一番観たかったタイプのオカルト・スリラー。ロザンナを主演に勧めたのはスコセッシ。




 09.群盗、第七章(1996) オタール・イオセリアーニ


1809guntou.jpg歴史の闇に埋もれた陰惨なテーマを静謐なモンティ・パイソン風に調理したイオセリアーニ渾身の歴史コメディ。時代が変わろうとも演じる俳優が同じという寓話性は言わずもがな。人間の醜さを牧歌的な史劇で包み込むオリヴェイラやクストリッツァのような厭らしさが堪らなく好き。




 08.春のソナタ(1989) エリック・ロメール


1808sonata.pngアンヌ・ティセードルが持つアンニュイさと精悍さ、爽やかさ、主体性、繊細な女性らしさ、時折垣間見せる小悪魔的少女らしさ、いざという場面での大胆さ、そしてデカい尻に完全に骨抜きにされた。もう好きにしてください。




 07.記憶の扉(1994) ジュゼッペ・トルナトーレ


1807kioku.jpg尋問を通して浮かび上がってくる大作家を騙った男の半生と、大嵐の警察署で起こる奇怪な現象。雨の夜の密室という視覚的にパーフェクトな空間、不安を煽るギミックの数々、ドパルデューとポランスキー(ノリノリ)による地に足のつかないカフカ的問答。最高に面白い。男が自身のルーツをひも解く前哨として森林を疾走するOPはロベール・アンリコの『ふくろうの河』感。「ありがとう、署長。お見事でした。こんな難しい仕事を…」こんな題材でもトルナトーレは優しい。泣ける。大傑作。




 06.悪魔の嵐(1999) クレイグ・R・バクスリー


1806akuma.jpeg吹雪で閉ざされた島に突如現れた男が老婆を殺害、以降各地で不審死が相次ぎ、住民の秘密が続々と暴かれ、子供たちには異変が起こるという考え得る限りのあらゆる不穏が群れを成して襲ってくるSFスリラーで、スティーヴン・キング原作『STORM OF THE CENTURY』のTVMだが、これがあまりに面白くて4時間30分ぶっ続けで観てしまった(長えよ)。平和な共同体をぶっ壊すのが大好きなキング先生の集大成じゃないか?ということで『ミスト』よりもかなり好き。後日談もまったくもって不気味かつ意味不明でとても良い。「島民は何か知っていそうだったが――彼らは口が堅い」




 05.マリリンとアインシュタイン(1985) ニコラス・ローグ


1805marilyn.jpg原題のINSIGNIFICANCE(無意味)が示す通り、まあ人生色々あるが、結局どうでもいいよねという素晴らしいお話なのだが、なぜだか難解に感じてしまうのは作中でProfessor(教授)としか呼ばれていないアインシュタインらしき男をはっきりとアインシュタイン!と明言してしまった邦題のせいだろう。作中ではアインシュタインらしき男はProfessorのPがデカデカとプリントされたTシャツを着て、特殊相対性理論を得意げに語るマリリン・モンローらしき女にウンウンと頷いてあげる好々爺なのだ。ゆえに苦悩が積もってラストのカタストロフィが生まれるわけだが、その爆風すらも吹き飛ばす妖艶さと儚げな表情でまた一人のセックス・シンボルへと還っていくマリリン・モンローらしき女は100点満点です。




 04.アヴァ(2017) レア・ミシウス


1804ava.jpgろくにあらすじも読まず、視力が低下していく少女の感動話かなんかだと思って敬遠していたのだが、全然違ったどころか大傑作すぎて軽くショックを受けた。始終不穏な劇伴、生き地獄のような独白、生命力の化身みたいな少女の動きとカメラ、途方もなくエモい。母親役の「いつまでも若くいたい」系の痛いおばさん演技もかなりヤバい。つーかエモい。エモヤバ。あのおばさんが映っているときだけは常にザイドル映画のように画面がヒリヒリしている。一人の少女の成長譚だが、それでいて崇高なロマンス映画でもある。凡百の逃避行映画のセオリーを易々と超越したラストカットヤバすぎ。参りました。




 03.悪の華(2003) クロード・シャブロル


1803akunohana.jpg漆黒の木々のアップに始まり、純白の屋敷へ、薄暗い邸内へ、再び純白の扉へ…と庭から邸内を突き進んでいくカメラに恍惚としていたら蹲る女と男の死体。わあ、シャブロルのブルジョワ・ミステリが始まるんだなあとうっとり。普段はカメラなんかあまり気にしないが、シャブロルの映画に限っては、ブルジョワを「得体の知れない異世界の何か」のように遠くから観察するカメラの動きを注視せずにはいられない。クルーゾーの『密告』風に始まるブルジョワの崩壊と、ハネケの『隠された記憶』を彷彿とさせる不穏と喧騒のエンドロール。2時間痺れっぱなし。『石の微笑』と並ぶシャブロルのベストに推したい。これを「そんなにドロドロじゃなかった」とするレビューが出てるけど正気?




 02.MAN FROM RENO(2014) デイヴ・ボイル


1802manfrom.jpg霧の深い夜における保安官と瀕死のアジア人、バーにおける互いに謎を秘めた男女という2つの邂逅から姿を現すアイデンティティに関する重層的な殺人劇。序盤こそ演技が歪な日本人の会話に入り込めなかったが、気付けば『残穢』の竹内結子のように美人だが幸が薄くねっとりした藤谷文子の色気に取り込まれてしまう。アイリッシュ的な神秘性×ヒッチコック的な不条理×アンニュイな演出が全編を支配しつつ、不穏極まりないドア(スコープ、隙間)やカーテンの扱い方、一切の暴力に頼らずに突き放す容赦のなさに完全にしてやられた。何者なんだこの監督。参りました。




 01.今宵フィッツジェラルド劇場で(2006) ロバート・アルトマン


1801Fitz.jpgラジオ局の楽日に漂う日常感と諦観、『バード★シット』のサリー・ケラーマンを思わせるヴァージニア・マドセンの色気、幻の女とフィルム・ノワールへの郷愁、小気味良いカントリー&ウエスタン、パンツ一丁でくたばるL・Q・ジョーンズ、メリル・ストリープを割と好きになる「Gold Watch and Chain」、亡き友たちへ下ネタを捧ぐライリー&ハレルソン、その演奏中に挟まれるトミー・リー・ジョーンズの謎カット、スコット・フィッツジェラルドの銅像と再生の天使!湿っぽくせずに旅立つアルトマンの幕引きに三度観て三度号泣。あばよ、首切り人!人生ベスト。



 * * *



2018年初見の良かった中短編(年代順) ※特に良かった作品は太字


・彼らはフェリーに間に合った(1948) カール・Th・ドライヤー
・LA CABINA(1972) アントニオ・メルセロ
・超高層ビルの恐怖(1985) ルイス・ティーグ ※『キャッツアイ』収録
・サマードレス(1996) フランソワ・オゾン
・海をみる(1996) フランソワ・オゾン
・午前7時35分(2003)  ナチョ・ビガロンド
・カクレンボ(2005) 森田修平
・バトルグラウンド(2006) ブライアン・ヘンソン ※『スティーヴン・キング 8つの悪夢』収録
・パラドックス(2006) Jeremy Haccoun
・やつらが街にやってくる(2008) ティロ・エーヴェルス
・華麗なる晩餐(2008) ドゥニ・ヴィルヌーヴ
・浮気男 友の会(2012) アレクサンドル・クールテ ※『ザ・プレイヤー』収録
・トイレ/Toilet(2012) リー・ハードキャッスル ※『ABC・オブ・デス』収録
・性欲/Libido(2012) ティモ・ジャヤント ※『ABC・オブ・デス』収録
・「妄想」バンク(2013) J・J・ウィンラブ
・面接(2013) ジュリア・ウォルター
・夜行列車(2014) Khris Cembe
・奇妙な人(2014) Aitor Gutierrez
・マキシプレイス(2014) ヴィンセント・ディドロ
・KI・RYU(2014) 川上信也
・フロントの招かれざる客(2014) Kristian Haskjold
・彼の日常(2015) 大橋隆行
・奇妙な乗客(2015) Michael Nakache
・エレ(2015) Vincent Toujas
・こころ、おどる-Kerama Blue-(2015) 岸本司
・ザ・ゲスト(2015) シェーン・ダニエルセン
・愛おしい家(2015) Jeroen Houben
・不思議な黒いシミ(2015) Tarik Karam
・シロッコ(2016) Avril Hug, Lauren Madec, Kevin Tarpinian, Thomas Lopez, Romain Garcia
・不思議な仕事(2016) Julia Hutchings
・ドッペルゲンガー(2016) Julian Castro & Alejo Rosemberg
・シジスモンド(2016) Alberic Aurteneche
・ベルリン・メタノイア(2016) Erik Schmitt
・ノー・ドロウニング(2016) メラニー・ラルー
・駆除/Deloused(2016) ロバート・モーガン ※『ABC・オブ・デス2』収録
・前兆/Knell(2016) クリスティーナ・ブオジーテ ※『ABC・オブ・デス2』収録
・シャドウアニマル(2017) Jerry Carlsson
・ホテルアンバサダーへようこそ(2017) Shane Atkinson
・空間からの脱出(2017) Thomas Sali



2017年に鑑賞した旧作映画ベスト50+α

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2017年に鑑賞した初見の旧作長編映画286本の中の個人的なベスト50。1監督1本制限は無し、またここでの旧作の基準は洋画=2015年以前に製作国で、邦画=2016年以前に日本で公開されたものとしています。



長編ベスト50



50.『自殺への契約書』 ジュリアン・デュヴィヴィエ(1958/仏)

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レジスタンスの闘士たちが15年ぶりに再会し、当時の裏切り者を会話の中で炙り出すというむさ苦しい密室劇で、リノ・ヴァンチュラやベルナール・ブリエが出てるのにDVD化されてないのは勿体ないなあ。でもまあ監督がデュヴィヴィエでかなり生真面目な作品なので、プロレスに夢中のオッサンを除いて弛緩要素がまったくないのはちょっと苦しい。






49.『110番街交差点』 バリー・シアー(1972/米)

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いわゆるブラックスプロイテーション物は好んで観ようと思わないのだがこれは面白かった。






48.『フォーゲルエート城』 F・W・ムルナウ(1921/独)

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サイレントでサスペンスってのはやっぱり無理があるなあ。面白かったけど。






47.『神の道化師、フランチェスコ』 ロベルト・ロッセリーニ(1950/伊)

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キリスト的な部分はともかく、ジネプロのやり取りがどれも面白い。






46.『藪の中の黒猫』 新藤兼人(1968/日)

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殿山泰司、戸浦六宏、佐藤慶と揃ってるもんで大島渚の映画みたいだった。






45.『何かが道をやってくる』 ジャック・クレイトン(1983/米)

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カーニバル一座を乗せたSLが深夜の線路をこちらに向かって走ってくる序盤のショットはご飯10杯行けるほど興奮したのだが、そこがピークだった。ハリーポッターやらテリー・ギリアム作品やらに影響を与えてそう。






44.『神田川淫乱戦争』 黒沢清(1983/日)

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母子相姦はともかくお姉さん2人に拉致られて犯されるガキ、羨ましいなあ。助監督や共同脚本に万田邦敏、水谷俊之、周防正行、塩田明彦とかなり豪華。






43.『殺人地帯U・S・A』 サミュエル・フラー(1961/米)

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ノワールの時代よりも少し後だが、このノワールでございって感じの陰影がたまらんのです。






42.『鳥獣の館 美女と野獣より』 ユライ・ヘルツ(1978/チェコ)

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『美女と野獣』をチェコお得意の幻想怪奇風味にアレンジしたファンタジーで、色々とインパクトが強かった。エンタメ的な面白さは皆無に等しい。






41.『この女たちのすべてを語らないために』 イングマール・ベルイマン(1964/スウェーデン)

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蓮實重彦が選ぶ映画141本、カラー映画のオールタイムベスト10に入っていると聞くと身構えるのだが、その実サイレントを思わせるスラップスティックで拍子抜けした。『沈黙』と『仮面/ペルソナ』の間に撮ったらしい。何を考えてたんだ。






40.『イルマ・ヴェップ』 オリヴィエ・アサイヤス(1996/仏)

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アクション映画オタクとシネフィル女優の不毛な言い争いが笑える。twitterでも似たような光景をよく見るね。






39.『神曲』 マノエル・ド・オリヴェイラ(1991/ポルトガル)

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ドストエフスキーを読んでいる程度ではまったく歯が立たない衒学的な台詞の応酬にたまげた(ちょっと寝た)。『罪と罰』のソーニャ役で『パルプフィクション』のボンクラ彼女役だったマリア・デ・メデイロスが出ていたが凄い女優だったんだなあ。






38.『刑事キャレラ/血の絆』 クロード・シャブロル(1977/仏、カナダ)

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エド・マクベインの87分署シリーズの中でも『血の絆』は異色作として扱われているらしいのだが、ということはこれを単体で見てもその魅力をまったく理解できてないんじゃないか?というところは否めない。






37.『情事』 ミケランジェロ・アントニオーニ(1960/伊)

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愛の不毛とか正直どうでもいいんだが、ミステリとして面白かった。






36.『火まつり』 柳町光男(1985/日)

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柳町光男の映画というよりも、中上健次(原作)と田村正毅(撮影)の映画だったなあという印象。






35.『ポゼッション』 アンジェイ・ズラウスキー(1981/仏、独、西独)

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タコ!!






34.『モルグ/屍体消失』 オーレ・ボールネダル(1994/デンマーク)

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このセンシティブな題材からは想像もつかないユーモラスなティーン事情に突拍子もないラスト。みんなで笑ってる場合ちゃうで。






33.『天使の復讐』 アベル・フェラーラ(1981/米)

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レイプされた女性がシスターの衣をまとって男を皆殺しにするリベンジスリラーで、もうフェミニズムがどうだとか言ってられないくらいに痛快。






32.『ヨーロッパ』 ラース・フォン・トリアー(1991/仏、独、デンマーク、スウェーデン)

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まだ病む前のトリアーが色々と実験している感のある催眠映画で、アメリカからドイツへ渡ってきた男の人生が狂っていく話なのだが、この路線でずっと続けてほしかったなあと思わざるを得ない。






31.『ほえる犬は噛まない』 ポン・ジュノ(2000/韓)

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ペ・ドゥナは何をやっても可愛いなおい。






30.『最後通告』 フレディ・M・ムーラー(1988/独、仏、スイス)

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「少年少女集団失踪事件から現代社会の暗部が浮き彫りになる寓話的ファンタジー」ということで『ハーメルンの笛吹き』みたいな話だと思って見たら思いのほか陰謀的な社会派スリラーだった。まあ得体の知れない恐怖という点ではとても不穏で良かった。






29.『ラン・オールナイト』 ジャウム・コレット=セラ(2015/米)

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『フライトゲーム』と併せて絶好の地上波映画でしょう。これを流さないで今の子供たちは何を見て育つんだ。






28.『アクエリアス』 ミケーレ・ソアヴィ(1986/伊)

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フクロウの仮面を被った殺人鬼が襲ってくるお耽美系スラッシャー。






27.『屋根裏部屋のマリアたち』 フィリップ・ル・ゲイ(2010/仏)

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どうせ横暴な主人のイジメに耐える家政婦たちが屋根裏でひっそり友情を育むとかそんなだろう?と思って気にも止めてなかったのだがそんなことはなく、ハッピーすぎて顎が砕け落ちそうになる傑作だった。終盤の展開には納得いかないが、まあフランス人ってあんな感じなんだろう。






26.『今宵かぎりは…』 ダニエル・シュミット(1972/スイス)

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退廃的な屋敷の中をゾンビみたいな顔の人達がウロウロしているだけの映画。と言ってしまえばそれまでだが、この実験的なカメラの動きに陶酔してしまうのもまたシュミットの魅力の一つ。






25.『ナイトクローラー』 ダン・ギルロイ(2014/米)

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ギレンホールのこれ見よがしな演技には正直胃もたれしたが、それを補って余りある面白さだった。福山雅治が沖田杏梨の乳揉んでる映画なんて観てる場合じゃないですよ本当に。ベッドシーンは映さないのかよ(別段見たくもないが)と思ってたら監督がレネ・ルッソの旦那だったのね。






24.『ランダム・存在の確率』 ジェームズ・ウォード・バーキット(2013/米)

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最近「この家何かがおかしい」系のスリラーが多く作られているが、その中でも頭一つ抜けている傑作だと思う。夜の街を映しているだけでここまでゾクゾクさせられたらたまったもんじゃない。






23.『夜行列車』 イェジー・カヴァレロヴィチ(1959/ポーランド)

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夜行列車を舞台にした一夜の群像劇ということだが、話の中心は偶然同室となった男と女のメロドラマに偏り切らない物憂げなやり取り。なのでグランドホテル形式を期待した俺はちょっと眠くなったのだが、中盤以降は元カノを追いかけてきた男が走る列車の窓の外からヌッと現れたり、紛れ込んだ殺人犯を乗客全員で追いかける動的なシーンもあって意外と楽しめる。






22.『毛皮のヴィーナス』 ロマン・ポランスキー(2013/仏、ポーランド)

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例えエマニュエル・セニエ様が御年51歳であろうとも、俺は彼女に弄ばれたいわけですよ。






21.『ボヴァリー夫人とパン屋』 アンヌ・フォンテーヌ(2015/仏)

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文学マニアのパン屋の老人が、近所に引っ越してきた人妻にボヴァリー夫人を重ねあわせて妄想を膨らませる。ということで途中までは多少退屈で高貴な文芸喜劇だったのが、ラスト15分の展開で完全に心奪われた。アホすぎる。天才や。これまで自分でコツコツ築き上げた牙城を自分でぶっ壊しにかかるスタイル。大好き。






20.『不貞の女』 クロード・シャブロル(1968/仏、伊)

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何てことはない不倫モノだが、シャブロルの腕にかかればここまで洗練されたものが出来上がってしまう。時間も短いのだがまったく無駄のない演出に痺れる。ただ人が立っているだけのラストカットはシャブロル随一の怖さ。






19.『気のいい女たち』 クロード・シャブロル(1960/仏)

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二作続けてシャブロル(余談だが見たのも2本連続だった)。こちらも何てことはない青春モノだがパリの夜の街が素晴らしいのと、落とし方がやっぱりシャブロル。まず個人経営の小さな電気店にスーパーセクシャルなパリジェンヌ4人が勤めているという説得力のない設定が笑える。






18.『ギャング・オブ・ニューヨーク』 マーティン・スコセッシ(2001/米)

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スコセッシの中でもとりわけ評価が低いが、1800年代のニューヨークの雰囲気が好きなので。まあ確かに『グッドフェローズ』『カジノ』なんかの本格マフィア物や、レオ様目当てで見に行った人たちがズッコケたというのはよく分かる。






17.『セレブレーション』 トマス・ヴィンターベア(1998/デンマーク)

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トリアーを見てたらドグマ95とかよく分かんねえなあ、かったるいなあと思うのだが、これは途方もない傑作だった。泣ける。






16.『殺人蝶を追う女』 キム・ギヨン(1978/韓)

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自殺願望のある大学生がピクニックで蝶を追いかけていたら見知らぬ女に毒入りジュースを飲まされて死にかけ、何度殺しても復活する押し売り老人は「意志が大事じゃ!」と喚いて灰になり、鍾乳洞で拾った骸骨はいきなり美女へと生まれ変わって「肝臓をよこせ」と迫ってくるもんだから自動生成の米菓子が舞う中でセックスする映画です(分からん)






15.『ビガー・ザン・ライフ/黒の報酬』 ニコラス・レイ(1956/米)

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子供嫌いな俺でも、さすがに父親がヤバすぎて子供ガンバレ!と応援したくなる映画でありました。






14.『ベレジーナ』 ダニエル・シュミット(1999/独、スイス、オーストリア)

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ロシアからやってきた女性が市民権を得るために高級娼婦となって国中をかき乱すブラックコメディということだが、これを書いている今もはてさてそんな映画だったか?という疑問が拭えない。90年代のヨーロッパ映画はどうしてこうも情緒不安定なんだ。






13.『グラン・ノーチェ!』 アレックス・デ・ラ・イグレシア(2015/スペイン)

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仕事の依頼を受けたホセが向かった現場は不眠不休で大晦日の番組収録にいそしむ半狂乱のスタジオだった。ということでイグレシアなんだが、色んな変人の思惑が錯綜するドタバタ感は『刺さった男』、かろうじて均衡を保っていた鍋が終盤一気にかき回される感は『スガラムルディの魔女』のハイブリッド。一同が何日も外に出られず疲弊していくさまや大御所が新人の眼を綿棒やカーラーでいじくり回すシーンはブニュエルへのオマージュなんだろうが、外に出られない理由を「スタジオの外で暴動が起こっているから」とするあたりがいかにもイグレシアらしくて笑える。






12.『私家版』 ベルナール・ラップ(1996/仏)

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静謐ながらも鬼のような文壇ミステリの傑作。加害者視点で淡々と罠を仕掛けていくさまはさながら『ダイヤルMを廻せ!』なんかを彷彿とさせる。理知的でストイックなテレンス・スタンプの立ち振る舞いと、ギャンブル好きな老紳士のエッセンスが素晴らしい。






11.『世にも憂鬱なハムレットたち』 ケネス・ブラナー(1995/英)

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幼い頃シェイクスピアに影響を受けたケネス・ブラナーの舞台裏モノ。デブ、ド近眼、マザコン、偏屈、アル中などの憂鬱な三文役者を寄せ集め、『ハムレット』上映のための稽古を始める。とは言ってもトリュフォーの『アメリカの夜』みたいに大仰でゴージャスなものでなく、あくまで私的で繊細な人生の悩みが演劇を通じて少しずつ改善されていく過程が楽しく、シェイクスピアに縁遠い俺のような人間でも問題なく楽しめた。






10.『偽りの晩餐』 エルマンノ・オルミ(1987/伊)

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6人の新米給仕たちを通してブルジョワジーの晩餐会を悪意満載で映す怪作。上流階級のジジババたちのデフォルメっぷりがエグくて心底笑える。天才的。






9.『HOLE』 ツァイ・ミンリャン(1998/台、仏)

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水害アパートのディストピア・ロマンス・ミュージカル。ロケーション的には『西瓜』の前身というかほぼそのまんまで、何てことはない日常の描写が相変わらず心地良い。物理的に精神的にあらゆる物が落下する中での唐突な上昇。泣ける。






8.『モード家の一夜』 エリック・ロメール(1968/仏)

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ベッドという圧倒的な境界を挟んで、自己陶酔した男とエリート女医が夜通し恋愛談義をするなんて最高に決まってるじゃないですか。






7.『夜の来訪者』 アシュリング・ウォルシュ(2015/英)

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J・B・プリーストリー『夜の来訪者』をBBCが映像化したTV映画。1954年にガイ・ハミルトンが映画化していてそちらは未見なのだが、夜の晩餐と謎の刑事という不穏極まりないシチュエーション的には現代の映像が合っていると思う。『そして誰もいなくなった』『検察側の証人』もそうだが、ミステリ好きとしては往年の名作を再映像化してくれるBBCもそれを放映してくれるAXNも本当にありがたい。






6.『キャラクター/孤独な人の肖像』 マイク・ファン・ディム(1996/オランダ)

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後に『素敵なサプライズ』を製作するまで20年間沈黙していたマイク・ファン・ディムのデビュー作で、執行人の親父と彼に捨てられた息子の対立というありきたりなドラマがミステリとなり、ノワールとなり、またメロドラマにもなってしまうという稀有な傑作。夜の街、雨の石畳など視覚的にも贅沢なのでぜひともブルーレイで拝みたい。






5.『囚われの美女』 アラン・ロブ=グリエ(1983/仏)

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ダンスホールから姿を消した女は血まみれで見つかり、彼女を救った情報屋が飛び込んだ邸宅では上流階級者の晩餐が行われていた……というまったくもって不条理な幻想ホラー物でモロ好み。ロブ=グリエ脚本の『去年マリエンバートで』は映画にはまってすぐの頃に見て匙を投げたので、いずれ再挑戦したいとは思っている。






4.『牯嶺街少年殺人事件』 エドワード・ヤン(1991/台)

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今更何を語るまでもなくどこを切り取っても完璧な映画だが、個人的な好みで言えば『恐怖分子』の方が好き。ただクーリンチェも二度、三度と見れば易々とそれを上回るんだろうとは思う。






3.『デ・ジャ・ヴュ』 ダニエル・シュミット(1987/仏、スイス)

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ベルトルッチ『暗殺のオペラ』に比肩する寓話的歴史ミステリの最高峰。ここまで痺れるラストを他に知らない。






2.『ラ・パロマ』 ダニエル・シュミット(1974/仏、スイス)

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あまりにも幽幻的な傑作。これに比べたら世の「狂気」を謳った映画なんてお遊戯でしかない。あるいは期せずして「映画」というものを易々と超えて行ってしまった何かなのかもしれない。






1.『蝶採り』 オタール・イオセリアーニ(1992/仏、独、伊)

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ユーモラスな人間模様の中に渦巻くエゴと不穏な喜劇。時間がゆっくり過ぎていくのを楽しみたい時にこれ以上の作品はない。奇しくも昨年1位のオリヴェイラ『階段通りの人々』を彷彿とさせる映画だった。





おまけ:2017年初見の良かった中短編(年代順)

『パーティを破壊せよ』 ロマン・ポランスキー(1957/ポーランド)
『灯り』 ロマン・ポランスキー(1959/ポーランド)
『アウル・クリーク橋の一事件』 ロベール・アンリコ(1963/仏)
『ストライプ』  コンスタンチノス・カパカス(1987/ギリシャ)
『奇妙な隣人』 マーク・ハーマン(1987/英)
『バスルームの真相』 ディディエ・ドゥレトル(1999/仏)
『毒の応酬』 ミカエル・スエテ(1999/仏)
『三度目の正直』 ラルス・ブリュメール(1999/仏)
『狂気のゲーマー』 フレデリック・フォレスティエ(1999/仏)
『妬みの贈物』 ミリアム・ドナシス(1999/仏)
『偶像の願い』 エリック・ヴァレット(1999/仏)
『自縛』 ショーン・S・カニンガム(2006/米)
『LESSON』 久保裕章(2011/日)
『窓の向こう』 ラルフ・マッチオ(2013/米)
『尾けてくる』 安里麻里(2015/日)
『赤い女』 大畑創(2015/日)
『Father's Day』 アンソニー・スコット・バーンズ(2016/米)
『LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門』 小池健(2017/日)






2016年に鑑賞した旧作映画ベスト50+α

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2016年に鑑賞した初見の旧作長編映画388本の中の個人的なベスト50。1監督1本制限は無し、またここでの旧作の基準は洋画=2014年以前に製作国で、邦画=2015年以前に日本で公開されたものとしています。




長編ベスト50


50.『儀式』 大島渚(1977/日)

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49.『仇討』 今井正(1964/日)

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48.『蛇の卵』 イングマール・ベルイマン(1977/米、西独)

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47.『人間蒸発』 今村昌平(1967/日)

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46.『ギャング』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1966/仏)

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45.『死闘の伝説』 木下恵介(1963/日)

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44.『女医の記録』 清水宏(1941/日)

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43.『勝負師』 クロード・オータン=ララ(1958/仏、伊)

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42.『悪魔のような女』 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(1955/仏)

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41.『シナのルーレット』 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(1976/仏、西独)

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40.『ドイツ零年』 ロベルト・ロッセリーニ(1948/伊)

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39.『探偵物語』 三池崇史(2007/日)

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38.『殺しのリハーサル』 デヴィッド・グリーン(1982/米)

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37.『鉄路の男』 アンジェイ・ムンク(1957/ポーランド)

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36.『獅子座』 エリック・ロメール(1959/仏)

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35.『アムステルダム無情』 ディック・マース(1988/オランダ)

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34.『ボー・ジェスト』 ウィリアム・A・ウェルマン(1939/米)

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33.『ビリディアナ』 ルイス・ブニュエル(1960/スペイン)

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32.『男の争い』 ジュールズ・ダッシン(1955/仏)

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31.『ミュンヘン』 スティーヴン・スピルバーグ(2005/米)

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30.『東京幻夢』 実相寺昭雄(1986/日)

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※短編にも関わらずなぜかこちらにランクインしてますが、まあそういうこともたまにはありますね。




29.『NOVO』 ジャン=ピエール・リモザン(2002/仏)

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28.『サムライ』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1967/仏)

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27.『鬼の棲む館』 三隅研次(1966/日)

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26.『狙撃者』 エドワード・ドミトリク(1952/米)

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25.『自由への闘い』 ジャン・ルノワール(1943/米)

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24.『ストリート・オブ・ノー・リターン』 サミュエル・フラー(1989/仏、ポルトガル)

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23.『愛の亡霊』 大島渚(1978/日)

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22.『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』 マルコ・ベロッキオ(2009/伊)

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21.『厳重に監視された列車』 イジー・メンツェル(1966/チェコ)

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20.『異魚島』 キム・ギヨン(1977/韓)

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19.『グランド・ブダペスト・ホテル』 ウェス・アンダーソン(2014/英、独)

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18.『暴力団再武装』 佐藤純彌(1971/日)

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17.『最前線』 アンソニー・マン(1957/米)

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16.『カップルズ』 エドワード・ヤン(1996/台湾)

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15.『春夏秋冬そして春』 キム・ギドク(2003/韓、独)

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14.『ムーンライティング』 イエジー・スコリモフスキ(1982/英)

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13.『女は女である』 ジャン=リュック・ゴダール(1961/仏、伊)

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12.『按摩と女』 清水宏(1938/日)

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11.『殺人者はライフルを持っている!』 ピーター・ボグダノヴィッチ(1968/米)


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10.『下女』 キム・ギヨン(1960/韓)

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ブルジョワ家庭に雇われた下女が主人を誘惑する話で、噂に違わぬ怪作。60年代の韓国映画と言えばイ・マニの『魔の階段』があるが、あれよりもよっぽど魔の階段じゃないか?その階段でさながら蛇女にしか見えないイ・ウンシムがビヨーンと伸びた韓版Blu-rayのジャケットは至極不気味で、まあ映画内でも終盤の重要なシーンなんだが、一周まわって滑稽で笑ってしまった。アン・ソンギの勢いある階段落ちは必見。





9.『愛の犯罪者』 アルノー・ラリユー、ジャン=マリー・ラリユー(2013/スイス、仏)

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雪山の小屋で同居している妹との近親相姦的な妖しい関係を匂わせる夢遊病で好色漢の大学教授が、生徒に手を出したり、生徒の母親に手を出されたりしているうちに破滅していく……という何とも情報量の多いあらすじとは裏腹に、始終ミステリアスで静謐に流れる逸品。出てくる人間が総じて黒い心を持っているのに対し、大学の校舎や雪山の白が美しく、風景や建築の眼福映画でもある。趣は違うがこの人間と風景を色の対比で表している感じはチャン・イーバイ『好奇心は猫を殺す』(06)を彷彿とさせる。評価があまり高くないのは、90年代アメリカのエロス・サスペンスみたいなのを想像して鑑賞した人たちがズッコケたんだろうか?日本でソフト化されているラリユー兄弟の作品はこれだけなので、『描くべきか愛を交わすべきか』(05)、『パティーとの二十一夜』(15)なんかもソフト化してほしいなあ。






8.『三人の女』 ロバート・アルトマン(1977/米)

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シシー・スペイセク(キャリー)とシェリー・デュヴァル(シャイニングの嫁)という、夜道で出会ったらまず踵を返すようなつかみどころのない女二人のやり取りが凄いんだが、この絶妙な心の機微であれこれ思い悩んだり人間関係が大きく変わったりする様子なんかは実は現代の日本人的なんじゃないか?と思ってしまった。二度と観たいと思わないが、ジャニス・ルールの絵だとか、仮宿での一幕、悪夢としか思えないリハビリセンターでの奇行など強烈に印象に残っている。ところで本作のキャッチコピー、「1人の女が2人に、2人の女が3人に、そして、3人の女が1人になった」怖い!






7.『気狂いピエロの決闘』 アレックス・デ・ラ・イグレシア(2010/スペイン、仏)

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カロリーナ・バング(死ぬほど美人)を巡ってピエロのオッサンと道化師のオッサンが闘いを繰り広げるだけの映画なんだが、神々しさすら感じた。一度目はまあ普通に面白かったが、後にイグレシア監督の作品を5本ほど見て、当人意外にとっては割とどうでもいい揉め事を壮大なスケールで描く天才なんだ!うわあバカだ!と気付いてから改めて再見したら凄すぎて打ちのめされた。言わずもがなスペインの歴史を寓話的に盛り込んでいるが、そんなところに注目している余裕がないほど矢継ぎ早に映し出される狂気に眩暈がする。





6.『夏の妹』 大島渚(1972/日)

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沖縄返還後、他の三流監督に先を越されたり、横槍が入る前にさっさとこの題材で撮ってしまおう!という大島のエモーショナルな美学が炸裂している一作で、とても良い。浜辺での観念的な会話が非常に鬱陶しいが、それを補って余りあるほど、冒頭のホテルで殿山泰司に絡まれるシーンやギター片手に夜の街を語らいながらふらつくシーンが眼福。戸浦六宏や佐藤慶もお馴染みだがカッコいい。今年は大島渚の映画を20本くらい観たが、これがベスト。画像はあえてりりィを選んだ。





5.『修羅』 松本俊夫(1971/日)

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御用金を騙し取られた塩冶浪士の復讐の話で、ヤバすぎる怪作。女の手に刀を握らせて赤子の顔を貫かせ、討った女の生首に独白をかまし、酒をぶっかける中村嘉葎雄も狂気も去ることながら、時代劇にも関わらず夢と現実と妄想が入り乱れたアバンギャルドぶりにも驚く。生き地獄!





4.『アートスクール・コンフィデンシャル』 テリー・ツワイゴフ(2006/米)

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芸術とは何ぞや?知らんわ!映画好きと芸術好きは似て非なるものなのだ。というのはさて置き、これは地方から出てきた童貞君が美大に溢れ返る自意識・承認欲求・ナルシズムの渦に飲まれながらも自身の考える芸術を追及する青春ロマンスミステリブラックコメディというこれまた情報量の多い映画で、何だか分からんのだがとにかく面白い。芸術に対する意識の矛盾とズレ、シニカルな諦観。ブシェミ、マルコビッチ、ブロードベントといった胡散臭そうな大人たちが続々と出てくるのも素晴らしい。






3.『石の微笑』 クロード・シャブロル(2004/独、仏)

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シャブロルはとても好きな作家で、どの年代においても高水準の作品を連発してるんだが、そんな中でも晩年の作品はどれも洗練が過ぎていて毎度衝撃を受ける。中でも本作はシャブロルのベストで、大体いつも女で痛い目にあっているブノワ・マジメルが案の定痛い目に合う映画なんだが、彼を破滅させるためだけに生まれてきたのでは?としか思えない相手役のローラ・スメットの石像をも凌ぐ石像女っぷりがとても恐ろしい。老練の男をも虜にする圧倒的なメンヘラのセックス・アピール。エロ怖いなあ。





2.『彼らについて』 ジェローム・ボネル(2014/仏)

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カップルの両方と浮気をしている女……という三角関係の話で、縁があって仕事で鑑賞したんだが、これにはたまげた!女って怖いねえ、と言いたくなるような紋切型の愛憎劇、ドロドロ、嫉妬、悶着、一切なし。いわゆるLGBT映画という括りになると思うが、変に説教めいたセリフを演者が言ったりすることなく、ただただ本人たちが楽しんでいるところや、バレるかどうかというスリルをコミカルに演出しようという潔さに痺れる。件の女性を演じたアナイス・ドゥムースティエは弁護士という超インテリでありながら、この恋愛劇に心酔しきっているというギャップもたまらない。他者の介入を許さないような瑞々しさもさることながら、夜のドライブ、夜の逢瀬、浜辺での大はしゃぎなど映画的な嬉しさも満載で、とにかくもう1回観たい!『アバンチュールのとき』(13)と併せてソフト化を切に願う。





1.『階段通りの人々』 マノエル・ド・オリヴェイラ(1994/仏、ポルトガル)

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階段通りの街リスボンの一角を舞台にした会話劇で、盲目の老人が持つ黒い箱に群がる人々が善と悪に転じる様、父を否定し続けた娘が思わぬ因果で再起を図る強かさ、淡々とグレードアップしていく豆売りのおばさん、騒動の渦中になぜかいつも居る米人、そして時間の経過を示すためいきなり現れたバレリーナに『時の踊り』を躍らせる脈絡のなさ、86歳の感性とは到底思えない。恥も外聞もないどす黒い会話の応酬にも関わらず、鑑賞後はハッピーな気分になり、そしてなぜか生きよう!とまで思わされてしまった恐るべき傑作。







おまけ:惜しくもベストから漏れた映画たち10本(年代順)

『セントルイス銀行強盗』 チャールズ・グッゲンハイム(1951/米)
『アリバイなき男』 フィル・カールソン(1952/米)
『激しい季節』 ヴァレリオ・ズルリーニ(1959/伊)
『誤発弾』 ユ・ヒョンモク(1961/韓)
『日本春歌考』 大島渚(1967/日)
『四季を売る男』 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(1971/西独)
『ミスター・グッドバーを探して』 リチャード・ブルックス(1977/米)
『引き裂かれた女』 クロード・シャブロル(2007/仏)
『女神は二度微笑む』 スジョイ・ゴーシュ(2012/インド)
『名探偵ゴッド・アイ』 ジョニー・トー(2013/中)


おまけ2:2016年初見の良かった中短編(年代順)

『カメラマンの復讐』 ヴワディスワフ・スタレーヴィチ(1912/ソ連)
『獣の血』 ジョルジュ・フランジュ(1949/仏)
『白い少女』 ジョルジュ・フランジュ(1958/仏)
『指望』 エドワード・ヤン(1982/台湾)
『ざくろ屋敷 バルザック「人間喜劇」より』 深田晃司(2007/日)





2015年に鑑賞した旧作映画ベスト50+α

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2015年に鑑賞した初見の旧作長編映画391本の中の個人的なベスト50。1監督1本制限は無し、またここでの旧作の基準は洋画=2013年以前に製作国で、邦画=2014年以前に日本で公開されたものとしています。





50.『シシリーの黒い霧』 フランチェスコ・ロージ(1962/伊)

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49.『ゼロシティ』 カレン・シャフナザーロフ(1990/ソ連)

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48.『胎児が密猟する時』 若松孝二(1966/日)

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47.『戦慄の七日間』 ボールティング兄弟(1950/英)

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46.『裂けた鉤十字』 ジョルジ・パン・コスマトス(1973/伊、仏)

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45.『崖』 フェデリコ・フェリーニ(1955/伊、仏)

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44.『真昼の暴動』 ジュールズ・ダッシン(1947/米)

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43.『サンチャゴに雨が降る』 エルヴィオ・ソトー(1975/仏、ブルガリア)

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42.『神阪四郎の犯罪』 久松静児(1956/日)

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41.『戒厳令』 コスタ=ガヴラス(1973/仏、伊)

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40.『東京暗黒街・竹の家』 サミュエル・フラー(1955/米)

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39.『よい子と遊ぼう』 平山秀幸(1994/日)

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38.『暴力街』 五社英雄(1974/日)

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37.『この世の外へ クラブ進駐軍』 阪本順治(2003/日)

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36.『海の沈黙』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1947/仏)

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35.『道中の点検』 アレクセイ・ゲルマン(1971/ソ連)

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34.『夢の中の恐怖』 チャールズ・クライトン(1945/英)

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33.『アマチュア』 クシシュトフ・キェシロフスキ(1979/ポーランド)

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32.『モンガに散る』 鈕承澤(2010/台)

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31.『悪い種子』 マーヴィン・ルロイ(1956/米)

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30.『人魚伝説』 池田敏春(1984/日)

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29.『肉弾』 岡本喜八(1968/日)

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28.『絞殺』 新藤兼人(1979/日)

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27.『丑三つの村』 田中登(1983/日)

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26.『こうのとり、たちずさんで』 テオ・アンゲロプロス(1991/ギリシャ、仏、スイス、伊)

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25.『ジャズ大名』 岡本喜八(1986/日)

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24.『エドワード・ヤンの恋愛時代』 楊徳昌(1994/台)

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23.『殺人に関する短いフィルム』 クシシュトフ・キェシロフスキ(1987/ポーランド)

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22.『巨人と玩具』 増村保造(1958/日)

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21.『暴動島根刑務所』 中島貞夫(1975/日)

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20.『戦国野郎』 岡本喜八(1963/日)

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19.『刑事』 ピエトロ・ジェルミ(1959/伊)

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18.『鬼が来た!』 姜文(2000/中国)

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17.『極楽特急』 エルンスト・ルビッチ(1932/米)

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16.『実録 私設銀座警察』 佐藤純彌(1973/日)

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15.『砂の女』 勅使河原宏(1964/日)

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14.『殺しが静かにやって来る』 セルジオ・コルブッチ(1968/伊、仏)

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13.『白熱』 ラオール・ウォルシュ(1949/米)

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12.『青の稲妻』 賈樟柯(2002/中国、日、韓、仏)

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11.『暗闇にベルが鳴る』 ボブ・クラーク(1974/カナダ)

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10.『マンハッタンの二人の男』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1958/仏)

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9.『好奇心は猫を殺す』 張一白(2006/中国)

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8.『山椒大夫』 溝口健二(1954/日)

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7.『忘れられた人々』 ルイス・ブニュエル(1950/メキシコ)

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6.『恐怖分子』 楊徳昌(1986/香港、台)

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5.『傷だらけの挽歌』 ロバート・アルドリッチ(1971/米)

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4.『日本製少年』 及川中(1995/日)

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3.『無理心中 日本の夏』 大島渚(1967/日)

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2.『暁の挑戦』 舛田利雄(1971/日)

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1.『憂鬱な楽園』 侯孝賢(1996/台、日)


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おまけ:惜しくもベストから漏れた映画たち10本(年代順)

『私の殺した男』 エルンスト・ルビッチ(1932/米)
『扉の陰の秘密』 フリッツ・ラング(1948/米)
『アルファヴィル』 ジャン=リュック・ゴダール(1965/伊、仏)
『陸軍中野学校』 増村保造(1966/日)
『狼の時刻』 イングマール・ベルイマン(1966/スウェーデン)
『冷血』 リチャード・ブルックス(1967/米)
『愛欲の罠』 大和屋竺(1973/日)
『追想』 ロベール・アンリコ(1975/仏)
『アメリカの友人』 ヴィム・ヴェンダース(1977/仏、西独)
『百万円と苦虫女』 タナダユキ(2008/日)


おまけ2:2015年初見の良かった中短編(年代順)

『ロベール・ウーダン劇場における婦人の雲隠れ』 ジョルジュ・メリエス(1896/仏)
『天文学者の夢』ジョルジュ・メリエス(1898/仏)
『幾つもの頭を持つ男』ジョルジュ・メリエス(1898/仏)
『世紀末の印象派』ジョルジュ・メリエス(1899/仏)
『一人オーケストラ』ジョルジュ・メリエス(1900/仏)
『常識はずれの新たな戦い』 ジョルジュ・メリエス(1901/仏)
『ゴム頭の男』ジョルジュ・メリエス(1902/仏)
『地獄のケークウォーク踊り』ジョルジュ・メリエス(1903/仏)
『ミュンヒハウゼン男爵の幻覚』ジョルジュ・メリエス(1911/仏)
『3分間』 テオ・アンゲロプロス(2007/ギリシャ)
『電姫戯院』 ホウ・シャオシェン(2007/台)
『映画をみる』 チャン・イーモウ(2007/中国)
『エロチックな映画』 ロマン・ポランスキー(2007/ポーランド)
『アルトー(2本立て)』 アトム・エゴヤン(2007/カナダ)
『最後の映画館における最後のユダヤ人の自殺』 デヴィッド・クローネンバーグ(2007/カナダ)
『最後のデート・ショウ』 ビレ・アウグスト(2007/デンマーク)
『臆病』 エリア・スレイマン(2007/イスラエル)
『カンヌから5557マイル』 ウォルター・サレス(2007/ブラジル)
『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』 小池健(2014/日)





2014年に鑑賞した旧作映画ベスト50+α

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2014年に鑑賞した初見の旧作長編映画276本の中の個人的なベスト50。1監督1本制限は無し、またここでの旧作の基準は洋画=2012年以前に製作国で、邦画=2013年以前に日本で公開されたものとしています。






50.『裁きは終りぬ』 アンドレ・カイヤット(1950/仏)

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49.『召使』 ジョセフ・ロージー(1963/英)

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48.『不連続殺人事件』 曽根中生(1977/日)

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47.『スリ(掏摸)』 ロベール・ブレッソン(1960/仏)

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46.『ポチの告白』 高橋玄(2006/日)

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45.『雨の午後の降霊祭』 ブライアン・フォーブス(1964/英)

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44.『最前線物語』 サミュエル・フラー(1980/米)

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43.『賭博師ボブ』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1955/仏)

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42.『配達されない三通の手紙』 野村芳太郎(1979/日)

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41.『ニュールンベルグ裁判』 スタンリー・クレイマー(1961/米)

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40.『密告』 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー(1943/仏)

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39.『霧の中のハリネズミ』 ユーリー・ノルシュテイン(1975/ソ連)

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※短編にも関わらずなぜかこちらにランクインしてますが、まあそういうこともたまにはありますね。




38.『アンドレイ・ルブリョフ』 アンドレイ・タルコフスキー(1971/ソ連)

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37.『現金に体を張れ』 スタンリー・キューブリック(1956/米)

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36.『カインドハート』 ロバート・ハーメル(1949/英)

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35.『桐島、部活やめるってよ』 吉田大八(2012/日)

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34.『サンタ・サングレ/聖なる血』 アレハンドロ・ホドロフスキー(1989/伊)

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33.『海と毒薬』 熊井啓(1986/日)

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32.『白昼の死角』 村川透(1979/日)

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31.『サスペリア part2』 ダリオ・アルジェント(1975/伊)

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30.『天国と地獄』 黒澤明(1963/日)

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29.『転々』 三木聡(2007/日)

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28.『ノー・マンズ・ランド』 ダニス・タノヴィッチ(2001/仏、伊、ベルギー、英、スロベニア)

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27.『ベニーズビデオ』 ミヒャエル・ハネケ(1992/オーストリア)

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26.『夜よ、こんにちは』 マルコ・ベロッキオ(2003/伊)

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25.『眼には眼を』 アンドレ・カイヤット(1957/仏、伊)

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24.『海外特派員』 アルフレッド・ヒッチコック(1940/米)

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23.『黒い十人の女』 市川崑(1961/日)

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22.『ヴェルクマイスター・ハーモニー』 タル・ベーラ(2000/ハンガリー、独、仏)

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21.『攻撃』 ロバート・アルドリッチ(1956/米)

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20.『ある戦慄』 ラリー・ピアース(1967/米)

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19.『立候補』 藤岡利充(2013/日)

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18.『セブンス・コンチネント』 ミヒャエル・ハネケ(1989/オーストリア)

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17.『絞殺魔』 リチャード・フライシャー(1968/米)

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16.『将軍たちの夜』 アナトール・リトヴァク(1966/米)

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15.『楽日』 ツァイ・ミンリャン(2003/台)

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14.『復讐者に憐れみを』 パク・チャヌク(2002/韓国)

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13.『鬼畜』 野村芳太郎(1978/日)

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12.『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 若松孝二(2007/日)

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11.『死刑執行人もまた死す』 フリッツ・ラング(1943/米)

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10.『独立愚連隊西へ』 岡本喜八(1960/日)

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9.『GO』 行定勲(2001/日)

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8.『影の軍隊』 ジャン=ピエール・メルヴィル(1969/仏)

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7.『ミュージックボックス』 コスタ=ガヴラス(1989/米)

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6.『まぼろしの市街戦』 フィリップ・ド・ブロカ(1967/仏、英)

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5.『ありふれた事件』 レミー・ベルヴォー、アンドレ・ボンゼル、ブノワ・ポールヴールド(1992/ベルギー)

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4.『地獄に堕ちた勇者ども』 ルキノ・ヴィスコンティ(1969/伊、西独、スイス)

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3.『吶喊』 岡本喜八(1975/日)

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2.『切腹』 小林正樹(1962/日)

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1.『暗殺のオペラ』 ベルナルド・ベルトルッチ(1969/伊)


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おまけ:2014年初見の良かった中短編(年代順)

『キートンの文化生活一週間』 バスター・キートン(1920/米)
『キートンの探偵学入門』 バスター・キートン(1924/米)
『シャルロットとジュール』 ジャン=リュック・ゴダール(1958/仏)
『11'09''01/セプテンバー11 米編』 ショーン・ペン(2003/米)
『カリカゾク』 塩出太志(2012/日)
『Junk Head1』 堀貴秀/2013/日)
『サムライオペラ』 大川祥吾(2013/日)
『マシュマロ×ぺいん』 ふくだみゆき(2013/日)
『CYCLOID』 黒木智輝(2013/日)
『VOUS ÊTES TRÈS JOLIE, MADEMOISELLE』 Thierry Terrasson(2013/仏)
『JE T’AIME』 Virginie Marchesseau(2013/仏)







プロフィール

寂々兵

Author:寂々兵
都会の映画祭や名画座に指を咥えながら日々を過ごす田舎在住の一介の映画好き。元零細映画ライターの端くれ、非シネフィル、人妻シネマ愛好家。好きなジャンルは欧州のコメディ、スリラー、エロ全般。最近は80年代前後の未DVD化作品の発掘に邁進中。将来の目標は人妻に飼われること。


* 好きな映画作家 *
ジャン=ピエール・メルヴィル
キム・ギヨン
クロード・シャブロル
エドワード・ヤン
アレックス・デ・ラ・イグレシア
オタール・イオセリアーニ
ダニエル・シュミット

* Twitter *
@CinemaYouth3919

* Filmarks *
@Monteiro

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